UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/1/20)

今年は年賀状のお年玉が1枚当たりました。今まで生きてきて、「お年玉切手シート」しか当たったことがありません。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

感情移入の邪魔をするエンパシーギャップに注意 (could)

「エンパシーギャップ」というバイアスに関する記事です。
一時的な感情の高ぶりなどの変化を考慮せず判断してしまうことで、ユーザーに対する判断だけでなく、自分自身に対する判断としてもあると思います。 (よくあるのが、その日ベストな解決策を見つけたと思ったものの、翌日改めて見てみるとイマイチに見えてしまう、とか。)
記事でも「バイアスはなくせないが、その存在を意識することが大切」といった説明がされていて、その通りだと思いました。

UXの事件は現場で起きている〜令和元年のかき揚げ事件〜 (Getting Better)

うどん屋さんの券売機の UI についての記事です。 確かにこれは間違いやすいラベリングです。グルーピングすることでわかりやすさは改善されると思いますが、やはりラベリングを改善するのが一番で、オーダーが怪しい人に確認を取るオペレーションもあるとよさそうです。
最後のほうにアフォーダンスの話が出てきますが、UX の世界ではアフォーダンスも知覚される必要があり、ユーザーのメンタルモデルと合わなければ意味がないと思います。

AIとデザイン (日経クロストレンド)

AI とデザイン、そのものずばりの記事です。
AI の最近の潮流はポジティブなものが多く、デザイナーもこれを役立てていく必要があるということです。
ルーティンを減らして、よりクリエイティブな部分を深掘りしていく、そのために AI を活用するというのは、ビジュアルデザインに限らず、仕様、実装、検証など一通りの開発プロセスで同じようなことが言えると思います。
以下の記事でも時を同じくして近い話が書かれていましたので、参考にどうぞ。
アルゴリズムがデザイナーの新しい親友になった、そのいくつかの証拠 (Adobe Blog)

「画像優位性効果」を理解してユーザーの記憶に残るwebサイトを作成しよう (アーティス)

文章より画像を使った Webサイトづくりについての記事です。
イラストや図解を入れて説明したほうが記憶に残りやすいということで説明されています。 UI 上で文言をわかりやすくするため知恵を絞っても結局読まれない、という課題もあったりするので、いかに図示するかも併せて考える必要があると思いました。

Focus on Usage Maturity (boxes and arrows)

使用成熟度についての記事です。
そのアプリやサービスを初めて利用するのか、熟練しつつあるのか、上級ユーザーなのか、の各パターンにおいて解決すべき課題や、上のレベルへ移行するポイントが説明されています。
ただ単に使用頻度が多いだけではダメ、といったような示唆に富む内容が書かれています。
全3回の記事らしいので、あと2回も見ていきたいと思います。 なお、以下のリンクで CRM のシステムを例にとった成熟度の表があるので、参考にしてみたいです。 https://boxesandarrows.com/focus-on-usage-maturity-usage-maturity-matrix/

30 Must-See FAQ Page Examples That'll Make You Redo Your Own (Learning Hub)

「よくある質問」に代表される、FAQページについてです。
FAQページの作成方法や、どういう内容を書くべきかについて説明があり、良い FAQページも 30サイト分紹介されているなど、かなりボリュームのある内容になっています。
FAQページの作成方法については、7つのポイントが指摘されていますが、個人的には特に重要なのが6番目と7番目だと考えています。
ユーザーが不明点の回答が得られそうだとか、信頼するに足ると思えるような FAQ になっているためには、都度内容を最新の状態にし、無駄なものはそぎ落とす、という作業をしていく必要があると思います。