UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/12/23)

実家から大量の玉ねぎをもらったのですが、まだ消費しきれず芽がニョキニョキ生えてきました。問題なく食べられるので食べていますが、思い立っていくつかプランターに植えてみました。大きくなぁれ。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ロービジョン「弱視」の人は、Webサイトをどのように使うのか? ユーザー調査結果を公開 (Web担当者Forum)

弱視のユーザーのユーザビリティテストに関する記事です。
実際に自社のサイトをテストして、そこでの事象と気づきが細かく紹介されています。
特に入力フォームの気づきについては、アクセシビリティの範疇にとどまらず、フォームの使いやすさを向上させるポイントが多く集まっているように感じます。
個人的には、個別のアプリではなくOSの機能で文字拡大したほうがすべて大きくなるのでよい、という点が興味深かったです。

ウェブサイトへの流入を爆増させる可能性を持つ「マイクロブラウザ」について知っておくべきこと (GIGAZINE)

マイクロブラウザに関する記事です。
ここでいう「マイクロブラウザ」とは中身がプレビューされるリンクのことで、実際上のリンクも自体もマイクロブラウザでの表示になっていると思います。
この記事では HTML の記述をどうすれば最適な表示が得られるか、技術的な内容を含めて説明されています。
もうひとつ、リンクされたときにその魅力が伝わるような文章や画像を用意するなど、コンテンツの側面からも考えていく必要性を感じました。

Pinterestのオンボーディング”2017 vs 2019”新旧比較。「いまユーザーが何を求めているか」を知る (Workship MAGAZINE)

Pinterest のユーザーオンボーディングについての記事です。
2017年と2019年の比較で、あまり時間は経っていないものの、かなり変わっていることがわかります。
変更前は作業手順をまとめて見せるチュートリアル的なオンボーディング、変更後は流れの中で説明するコーチング的な見せ方だと言えそうです。
記事の最後の方で、国ごとに見せ方を変えているという話も出てきますが、パーソナライズできるほどの情報を得られていない段階でも、このくらいならすぐにユーザーに合ったコンテンツをある程度提示できそうだと思いました。

速さやタイミングを意識して体験をデザインする (UX MILK)

UIの表示速度やユーザーのタスク処理速度に関する記事です。
必要な表示速度についてや、相対的な時間の流れについて、細かく説明されています。
文中で決済作業を分割した例が紹介されていますが、こうしたケースは、分割してもしなくてもあまり結果が変わらないものもあります。
また、あまりに処理が速すぎても、ちゃんと処理が正常終了したのか、ユーザーが不安に思うケースもあると思います。
なので一概にこれが良いとするものはないと思いますが、記事で書かれているように、UIの表示やユーザー操作について、ミクロな視点でもちゃんと時間の流れを考えて設計するのが、良いUXにつながるのかなと思います。

50 Best Websites of 2019 (Webdesigner Depot)

今年一年で最も優れた Webサイトを 50個紹介しています。 どれもメイン画面だけの紹介となっていますが、ヒーローイメージ主体で外側にナビゲーションメニューを配したものが多く、今年(というか近年)のトレンドがわかります。
とりあえず 50個も紹介されているので、全部を見るのはかなり時間がかかります。 この記事以外にも The best website designs of 2019 (Creative Bloq) で似たような紹介がされているなど、今週は 2019年のまとめと2020年の展望について記載した記事が多いです。

Improve the User Experience with Dialog Maps (The Startup)

ダイアログマップというモデリング手法の紹介です。
平たく言うと UIフロー図のようなものですが、取りうる画面遷移がすべて書かれていて、ユーザーの操作ステップを確認するのに有効と説明されています。 こうしたUIフローを設計するのは UI設計における基本中の基本だと思いますが、複雑さが増してくるとそれらをうまく書き切るのも大変になり、書くほうも読み取るほうも、抜け漏れが出てきてしまいます。
UIフローを簡単にわかりやすく書けて、要素に対する導線が少なければサジェストしてくれるようなツールがあるといいな、と思います。