UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/12/9)

NHKスペシャル地震の特集を1週間にわたってやっていたようですが、それに気づいたのが週末。今から観てもなぁ、と結局観ずに終わりそうです。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

土地ごとのユーザー行動をいかに捉えるか?新興国におけるUberのUIローカライズ戦略 (root inc.)

Uber Lite の開発についての記事です。
各国の状況を考察し、それに適したアプリを開発したということで、その過程や、本家のアプリへフィードバックできた点などについて詳しく書かれています。
特に「地図をなくす」というのは、コアな体験の変更ということで勇気のある決断だったのではないかと思います。
でも、確かにユーザーは地図を見たいわけではないんですよね。
こうした決断のできるスキルとそのための組織の醸成が必要だと思いました。

フィードバックを上手く活用して、より良いプロダクトを作る (UX MILK)

デザインのフィードバックに関する記事です。
フィードバックを受ける立場、またフィードバックを行うほうの立場両方のポイントがまとめられています。
後者のほうについては今までも TIPS を見かけたことがありますが、前者について書かれたものはあまりなかったので、より良いフィードバックを引き出す方法として覚えておきたいと思います。
ただ、問題は「なんとなく嫌だ」というコメントが出てくるのが、重要なステークホルダーだったりするわけですが。。
あと、「デザインクリティーク」という話も出てきますが、こうした場を明示的にプロセスに組み込んでおく必要がありそうです。

JR東日本が「QR自動改札機」、2020年春開業の高輪ゲートウェイ駅で実験 (Engadget 日本版)

高輪ゲートウェイ駅に QRコードによる自動改札を導入するという記事です。
飛行機に乗るときの状況を考えると、朝のラッシュ時のスピードで読み取れるのか、やや怪しい気がします。
また既存の ICカードの読み取り位置が変わることで、乗る駅と降りる駅での位置がいちいち違って煩わしくなりそうな点が気がかりです。
それでもこうしたチャレンジは将来に向けて必要なことだとは思います。 別で無人店舗の話もありますし、駅がオープンしたら立ち寄りたいと思います。

人の表情をうまく利用したデザインで人間味あふれる海外のWebサイト実例9選 (SeleQt)

人が大きく表示されるイメージを利用した Webサイトに関する記事です。
どれも効果的に人物写真が使われていてサイトを魅力的にしていると思います。
これらの写真の大半が笑顔ですが、以前エモーショナルデザインに関連する記事で「笑顔を見るとこちらも笑顔になりやすく、ポジティブな感情を呼び起こしやすい」と解説されていたのを見たことがあります。 ECサイトであっても、やはり「人」が大事なのかなと思います。

The Principle of Chunking: What Airbnb taught me about good design (Usability Geek)

情報のチャンクに関する記事です。
チャンクとは情報が大きすぎると一度に覚えられないので、電話番号のハイフンのように塊ごとに分けることを言います。
この記事では、主にコンテンツのグループ化によりユーザーがわかりやすい UI にするよう、良くない例や良い例(Airbnb) をもとに説明されています。
途中でレシートの例が出てきますが、確かにレシートはどこに何が書いてあるのかわかりにくく、個人的には購入日付を読み取るのにいつも苦労します。
マジカルナンバー7±2の話も出てきますが、最近はこの数が多すぎるという話にもなっているので、これに限らずなるべく少ない情報量で分けると良いように思います。

The 100 Best Inventions of 2019 (Time.com)

2019年のベストな発明品ということで、100個紹介されています。
さしずめ日本でいうところのグッドデザイン賞なのかなと思いますが、個人的に知っているものがほとんどありませんでした。(1件だけ日本のグッドデザイン賞でも見かけたものがありましたが。)
傾向としては、やはりグローバルに展開される前提のものが多く、特にSDGs に寄与するプロダクトやサービスが多い印象です。
それぞれに簡単な説明がついていて、中には「今すぐ購入」ができるものもあるようです。