UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/10/28)

ラグビーW杯、けっこう盛り上がっていますね。私も日本代表の試合は観て応援していましたが、ユニフォームのデザインがどうしてもウォーリーに見えてしまいます。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

調査・分析とデザインの間のキャズム (U-Site)

HCDプロセスで、調査・分析をした後、その要件(解決策)をどう立てるか?という記事です。
その溝を埋める手段として発想法が取り上げられていますが、たしかに発想法は HCDプロセスに含めていいくらい重要だと思います。
ただ、一口に発想法といっても様々あるので、発散のための手法、収束のための手法をそれぞれどういう場合に使うとよいか、知見がためていく必要がありそうです。
あと個人的には、要件をデザインに落とすところに、言葉から実体に移行するというもうひとつのキャズムがあるようにも感じるときがあります。

カードUIの向き不向き (gihyo.jp)

UIデザインでカード型のコントロールを採用する際のポイントについてまとめた記事です。
メリット、デメリットがまとめられていて、わかりやすいです。
特にレスポンシブデザインの場合、ディスプレイのサイズに応じてカードの大きさは変えずに組み方を変えるだけで済むので、大きな利点だと思います。
あと、最近よくある縦長のページデザインで、複数のコントロールが混在している場合は、リストだとどこから始まるのかわかりにくいですが、カードなら明確になるという点も大事なポイントだと思います。

10回に1回当たればいい!? 市場調査をしないキングジムがヒット商品を連発し続ける理由 (Web担当者Forum)

キングジムのインタビュー記事です。
市場調査をしない、というタイトルですが、普段の生活の中でヒントを得たり観察をして得たアイデアを育てていく工夫がかなりなされていて、調査をしないというと語弊があるのかなと思います。
フットワークの軽さが節々に読み取れ、実際にそういったコメントがされていますが、一番大切なのはそうした姿勢なのかもしれないと思いました。

Googleが「スマホと適切に付き合う」実験的アプリ5種を公開。Digital Wellbeingを推進 (Engadget 日本版)

Google が Digital wellbeing のためのアプリを公開しているという記事です。
それぞれのアプリを見てみると、Digital wellbeing とは関係なく普通に使えそうなものがあります。
通知をまとめる機能など、通知してほしいけど頻繁にはいらないという人にとってはかなり使えるのではないでしょうか。
Digital wellbeing に向けて、スマホアプリ以外の取り組みももっと出てくるとよいと思いますが、ひとまずスマホそのものを健全に使うということで、今後この手のアプリには注目していきたいです。
ただ、私は iPhoneユーザーなのでインストールできません。。

8 Psychology-Based Design Hacks That Will Make You A Better UX Designer (Usability Geek)

UXを向上させる心理学の知識について 8つ紹介されています。
有名なものが多く、どれも大事だと思いますが、特に 3番目や 6番目は実際にアプリやWebサイトを開発する際に、常に考慮しておく必要があるものだと思います。
気を付ける必要があるのは、これらを過度に追及すると、ユーザーを無理やりその方向に陥れるダークパターンになりかねない点です。
長く使ってもらうには、やはりそのあたりのバランスが重要になってくるのではないかと思います。

Haptic UX — The Design Guide for Building Touch Experiences (Muzli)

触覚フィードバック(スマホなどでタップしたときに振動したり押した感覚が得られるもの)についての記事です。
触覚フィードバックを考慮した UXデザインについて、基本的な情報からどのように検討していくかの手順まで詳しく説明されています。
フィードバックを試すことのできるアプリも紹介されていますが、こうしたものを使って OS の標準的なフィードバックを理解しつつ、検討を進めるのが良さそうです。
今後ジェスチャーによる操作など、NUI がさらに増えていくはずなので、触覚フィードバックの重要性は高まっていくのかなと思います。