UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/10/14)

台風がすごかったですね。幸いにして我が家は大丈夫でしたが、実家のほうに避難指示が出るなど慌ただしかったです。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

Googleが繰り返すデザイン変更からたどり着いた極意「明白こそが至高」について解説 (GIGAZINE)

わかりやすい UI が一番だという記事です。
ハンバーガーメニューを変えると一気にその先へのアクセスが増すという内容や、アイコンだけでなくテキストも添えてあげるとよいということが説明されています。
前者については、これと同じデータが以前からありましたが、今回 Google が引用していることに意味があるのかもしれません。
ミニマルなデザインがもてはやされることが多く、それは良いことですが、わかりやすさを犠牲にしてまで突き進むのはやめたほうがよさそうです。

「ダークモード」は、本当に“目に優しい”のか? 5つの観点から科学的に検証した結果 (WIRED.jp)

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ダークモードに関する記事です。
ダークモードのメリットとして言われている点をひとつひとつ検証していますが、その通りのものもあれば、メリットとは言い切れない、逆に問題があるものもあるということが書かれています。
個人的にはダークモードはあまり見やすくないなと思っていましたが、この記事を読んで、どうも乱視が影響しているのではと思うようになりました。
まぁ「及ばざるは過ぎたるより勝れり」という通り、あまり画面を見すぎないのが一番なのかもしれません。

試して直すプロトタイピングフェーズがあるのに、なんでリサーチが必要なの? (BACKYARD)

ユーザーリサーチに関する記事です。
マーケティングリサーチとデザインリサーチの違いや、デザインリサーチによる利点などが対話形式でまとめられています。
利点については3つの価値として書かれていますが、1つ目が大事な点かなと思います。
「仮説」に関していえば、仮説がある場合でも、より問題の「場」を理解することがそのあとのフェーズでの手戻りを少なくする(プロトタイピングフェーズであれば、より当たりをつけやすい)と思いますので、やはりリサーチは大切だと思います。

ゴミの分別について~ユーザビリティを考えてみる~ (デジマースブログ)

ゴミの分別のしやすさについて書かれた記事です。
入り口をそのゴミしか入らないように制約をかけるタイプとか、それに対する課題とか、分別に関わる課題がイラスト入りで考察されています。
インセンティブや自動分別の話は、ユーザビリティを通り越してサービスデザインの話になってきますが、原資や技術が確保できないと実現は難しいところだと思います。
それよりも、わざわざ分別しなくても済むようなパッケージングにするなど、企業側がゴミを想定したデザインを検討していくのも有効なのではと思いました。

The Future of UX Is Our Humanity (Toptal)

UXデザインにとって大事なのは人間性の理解である、という記事です。
技術も進歩する中で、UXデザイナーにとってはプロトタイピングなども大事だけど、もっと大事なものは共感、ストーリーテリング、倫理的なデザインだとしています。
UI のベストプラクティスが出そろってきて、さらに AI が進化して自動で最適な UI を作り上げるようになったとき、それらが人にとって適正なものなのか、人にとってどう働きかけるべきなのかをチェックし推進していくという役割は必要なものなのかなと思います。

Chrome Extensions for UX/UI Design (Prototypr)

Google Chrome拡張機能で、UXデザインや UIデザインを行う際に適したものが紹介されています。
Webサイトの CSS でどういったものが定義されているのかがすぐにわかる、というものが多いですが、参考にしたいサイトが見つかったときにすぐに情報が得られるため、自分のデザインスキルや知識を磨いていくのに良いように思います。
ちょうどこちらの記事でも同じように Chrome拡張機能が紹介されていますが、少し玄人向けのものが多いようです。
個人的にはどちらも記事でも紹介されている「Site Palette」が使えそうだと思いました。