UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/9/30)

先日クルマのバッテリーが上がってしまいました。どうやらルームランプをつけっぱなしにして放置していた模様。あとちょっとで車検で、そのタイミングで新しいバッテリーに交換しようと思っていたのに・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

インターフェース上の文言は意思決定に影響を及ぼす (U-Site)

ナッジ理論を元にして、UI 上の文言をどう設計すべきかをまとめた記事です。
ダークパターン的な使われ方も書かれていて、Webサイトでよく見かける「あと数分で割引が終わります!」というバナーはまさにそれだと思い当たりますが、長い目で見て利益とならないことが説明されています。
開発側の立場で気を付けるのはもちろんとして、一消費者としても、あまりそういったものに踊らされないように気をつけたいところです。

ソーシャルリスニングって何? (メンバーズ)

SNS からユーザーの声などの情報を集めて分析するソーシャルリスニングに関する記事です。
メリットとデメリットについてや、具体的な事例も紹介されていて参考になります。
個人的にはこうした情報を定量的に扱ったことがないので勉強になりましたが、他の人の目に触れる投稿を意識したバイアスをどう取り扱うかや、投稿の背後にある理由をどう吸い上げるかが課題だなと思い、そのあたりの知見も知りたいなと思いました。

Uberがアイトラッキングを利用してWebデザインを改善。その全貌を、新旧比較で大公開 (Workship MAGAZINE)

Webサイトの改善前と後の比較です。
アイトラッキングの結果を使って、ユーザーの行動が実際どう変わっているのか、改善ポイントを交えて記載されています。
改善ポイントについては、人物の視線とか、ページの長さとか、大事な点が実際のデータとともに説明されていてわかりやすいです。
最近のアイトラッキングもかなり進化していることが改めてわかって興味深かったです。

課題解決の視点を伝え方にも活かしていこう (could)

ツールの導入やUXデザインプロセスの導入についての記事です。
相手の課題に寄り添って価値を伝えていくのは、対象がユーザーでなくても大事とのことで、この部分の「ユーザー体験」をちゃんと考慮しなければ、と改めて考えさせられます。
また、伝えるというのは仕事全般にわたって大切なスキルなので、ここをちゃんと設計して血肉にすることで、自分たちの仕事ももっとやりやすくなりそうです。

UX has bad UX (UX Collective)

UXデザインを推進しようとする人や、UXデザインプロセスのユーザー体験が良くないという記事です。
使う用語がわかりにくかったり、UIデザインの話が抜けていたり、あーだこーだと時間がかかったりと、「UX」にまつわるイマイチな点が説明されていて、普段「UXだ!」と言っている立場からすると耳の痛い指摘が多いです。
最後のほうで「UX」と呼ばず「デザイン」と呼ぶべき、という指摘があり、時折似たようなことは日本でも耳にします。
これはあいまいさや敷居などをなくす意味でかなり有効なのではと思います。

10 best vehicles for user experience and why the judges loved them (Detroit Free Press)

各国のクルマの UX に関する記事です。
主に運転席のダッシュボードについて、良いと思われる UI を紹介しています。
日本車だとレクサスやスバルが出てきます。
こうしたダッシュボードは一昔前とはかなり変わってきた印象があり、機能面でも操作面でもいわば「スマホ化」していると言えそうです。
ただ、ドライバーの状況理解を促進したり、負担を減らしたりするような特徴が、一部紹介されている運転支援技術以外にはあまり見受けられなかったように思います。
特に、クルマでピザを注文する、というのは本当に必要なのか疑問です。(アメリカ人にとってはかなり大事なのかな・・・?)