UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/9/16)

この週末近くの神社の祭りがあり、露店がたくさん出ていました。人の出もすごくて、すれ違うのも大変なくらい。いったいどこにこれほど人が住んでいたのだろうか、と思ってしまいました。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

AIはどうやってWebサイトやランディングページのUXを改善するのか (UX MILK)

AI と UXデザインに関する記事です。
画像解析やリコメンドなど AIが担う役割が定義されていますが、これを読むと、すでに私たちが目にしている、体験しているものも多く、もうすでに AIの時代は到来していると言えます。
ただ、パーソナライズが進むと狭い世界に閉じ込められることにもなりそうで、そのあたりに対して AIの果たす役割にも期待したいです。

良い文章とは何か--情報デザインの視点で文章のエクスペリエンスを考える (ZDNet Japan)

文を書くときに UXを意識して書くと伝わりやすくなるという記事です。
読み手の視点に立つというだけでなく、どういう構成にすればいいかなど、考慮すべきポイントが詳しく書かれています。
UI 上の文言だけでなく、ヘルプやチュートリアルApp Store の説明文など、文章が必要となる場面は多いので、普段から文章を書く練習をしておく必要がありそうです。
かくいう私も、このブログがその練習になっていると思います。

ヒーローエリアの新トレンドは、ワントーン。最新Webデザイン7選 (Workship MAGAZINE)

ヒーローエリアと呼ばれる、Webサイトのファーストビューで大きく表示される画像を中心としたエリアのデザインに関する記事です。
ここで記載されているように、Webデザインのトレンドは目まぐるしく変わるので、追従していくのも一苦労です。
いくつか良い例のサイトが紹介されていて、どれもきれいなデザインではあるものの、ちょっと重いです。。

Parking Lots in UX Meetings and Workshops (Nielsen Norman Group)

ワークショップでのパーキングロット活用に関する記事です。
「パーキングロット」とは直訳で駐車場ですが、ワークショップで直接関係ないアイデアや取り扱いに困るもの(付箋とか)を一時的に退避しておく場所を意味します。
この記事ではパーキングロットの使い方の手順が細かく説明されていますが、特に議論が逸れそうになったときに、パーキングロットに避難していったんリセットする、というようなファシリテーションの技術と一緒に使うと効果がありそうだと感じました。
課題としては、パーキングロットに入ったものがそのままに放置されてしまいがちな点で、この記事のようにそれらをちゃんと扱うことには時間がかかるので、悩ましいところです。

Show the Way: Directional Cues in User Interfaces (Tubik Studio)

Webサイトの視線誘導に関する記事です。
CTAボタンなど、ターゲットに向けてユーザーの視線を誘導するヒントを用意するということで、冒頭の調査結果は非常に参考になります。
矢印や登場人物の視線など、その効果はよく知られていますが、実際に紹介されている画面を見ると、それとなく要素が盛り込まれていて、知らぬ間に誘導されているのだなと感じました。
そこまでするくらいなら CTAボタンをもっと大きく特徴的にすればよいと感じるものもありますが、ユーザーの意識としては、自分が見つけたという感じがして良いのかもしれません。

Skeleton versus Logo Launch Screen: A Direct Comparison (Usability Geek)

モバイルアプリの起動画面についての記事です。
外枠だけ先に表示してコンテンツを後からロードするスケルトン画面と、ブランドロゴなどを表示するロゴ画面の比較になっています。
どちらも起動時に待たせる体験を改善しようとするもので、それぞれどういう場合に適しているか説明されています。
iOSAndroidガイドラインだと、どちらかというとスケルトン画面(プレースホルダー画面とも呼ばれます)が推奨されているように思いますが、起動が遅ければユーザーはどちらであってもイライラすると思うので、なるべく起動速度を上げることに注力したほうが良いようにも思います。