UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/8/26)

お盆休みに帰省していましたが、お土産に熊谷名物五家宝を買っていきました。しかしこれはきな粉がついているので、PC周りで食べるのに不適切。会社のお土産物には向かないかもしれません。。
さて、先週お休みしたので、ここ二週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

タッチ操作は使いにくかった? 米海軍が駆逐艦の操作を“アナログ”に戻す決断の教訓 (WIRED.jp)

タッチ操作を昔ながらのスロットル操作に戻すという記事です。
記事を見る限り、タッチ操作そのものの問題というよりは、タッチ操作用の GUI がかなりイマイチだったようで、実際にどういう画面だったのか見てみたい気がします。
とはいえ、やはり操作体系が大きく変わる場合には注意が必要で、人命に関わるものならなおさらです。
最近のクルマも大きなタッチディスプレイが流行っているように思いますが、今までの物理的な触感がなくなることのケアがどれほどあるのか、やや心配になります。

結局どっちがいいの?Adobe XDとSketchを9項目で比較してみた【2019年最新版】 (Workship MAGAZINE)

プロトタイピングツールの二強の比較記事です。
各ポイントで実際の画面イメージも入れつつ比較されていて、双方の特徴がわかりやすいです。
この記事では Adobe XD を優勢としていますが、確かに XD は怒涛のアップデートが行われていて、6番目に紹介されている自動アニメーションはかなり重宝します。
Sketch については、私は Windows ユーザーなのでほとんど使ったことがありません。
是非 Windows にも対応してほしいと思っています。
XD も、Windows 8.1にも対応してほしいなぁ。。

サービスのフェーズで変わるUIデザインの話 (クックパッドマート)

食材宅配サービスのクックパッドマートアプリの UIデザインに関する記事です。
サービス開始から環境が変わる中で、自分たちのミッションや現実の課題などを踏まえてどう UI を変えていったのかがわかりやすく説明されています。
まだまだ課題は山積みとのことですが、そのように絶えず対応を続けていく姿勢が大事なのだと改めて思いました。
一方で、UI がガラッと変わったことで、既存ユーザーからネガティブなインパクトが出なかったのか、そういった懸念をどう解決していったのかも知りたいなと思いました。

「売れるデザイン」の騒がしさ (日経クロストレンド)

山中教授、といっても自動改札のデザインなどで有名なデザイナーの方の記事です。
アジア的なネオンサインの喧騒とヨーロッパ的なミニマルさが Webデザインでも見られるということで、結局ユーザーが望んだ結果がそうなってしまっているのかなと思います。
日本も元々わびさびといったように静謐さ、素朴さを愛でる文化を持ち合わせているはずなので、こうした状況は不思議な感じがしないでもないですが、外的要因に流されやすい気質なのかな?そうした気質だからこそ積極的に誘惑を作り出しているのかな?などと考え込んでしまいました。

17 Things You Should Give up If You Want To Be a Successful UX Designer (UX Planet)

UXデザイナーがあきらめるべきことについてまとめた記事です。
「無駄なことをやめる」という項目もありますが、どちらかというと「○○をやらないことをあきらめる(=やるべき)」という言い回しも多く、ちょっと混乱します。
ただ、各項目とも考えさせられる点が多く、5番目の「自分のアイデア固執する」のは、いけないとわかっていても難しかったりしますし、15番目の「車輪の再発明」は、小さいものなら無数にあると思います。
7番目の「UXデザイナーの仕事」については、学ぶことを止めないということだと思いますが、なんだか自己否定のような感じもしてしまいます。。

The 3-Click Rule for Navigation Is False (Nielsen Norman Group)

Webサイトで目的地にたどり着くまでは3クリック以内に抑える、というのはデータに基づいていないという記事です。
この3クリックルールはけっこう耳にすることも多いのですが、「選択肢は7つがよい」というのと同様に、いわゆる UX神話だとしています。
それではどういう構造にすべきかについて、気を付けるべきポイントがまとめられているので参考になりますが、これらを考慮する場合でも、自ずとクリック数はそれほど多くならずに抑えられるはずです。
3クリックはあくまで目安程度として、ユーザーがわかりやすい導線に注意する、というように考えていくと良いのかもしれません。