UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/7/8)

先日猫カフェに行ってきました。猫好きにはたまらない場所ですが、中には明らかに別に猫好きではないが連れてこられた人がちらほら。まぁわたしもそうでしたが。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーが自然と目を向ける、視線誘導を意識したUIデザイン (Goodpatch Blog)

ユーザーの視線に関する記事です。
有名な視線移動のパターンと、その活用実例についてまとめられています。
コンテンツを見てもらいたい順序や優先度がある場合には意識すると良さそうです。
当然、同一ページ内の誘導だけでなく複数ページにわたる場合に、見てもらいたい順で誘導するための情報構造の設計も大切だと思います。

テレビとスマホ、家庭内でどう使い分けてる?先端調査手法で見えた生活者の「無意識」 (ウェブ電通報)

スマホは実は家庭内利用が多い、ということで、テレビとの使い分けについて記載された記事です。
ビデオエスノグラフィー調査という手法が使われていますが、ビデオ撮影とダイアリー調査を複合したものということで参考になります。
ただ、ずっと家庭内を撮影されるのはちょっと・・・という人も多そうです。
テレビとスマホの役割分担については、デバイスにより規定されているわけではなく、それぞれの特性が家庭内で必要とされているのだろうと思います。

開幕3日で不正利用被害報告、「7Pay」に何があったのか:モバイル決済最前線 (Engadget 日本版)

7Pay の不正利用に関する記事です。
発覚してから始めの方に出た記事なので、その後の経緯については書かれていませんが、最後の方でユーザーの利便性についての話が出てきて興味深いです。
ここで述べられているように、囲い込み戦略が先行して、顧客提供価値はキャンペーンや還元だけ、なのであれば寂しい話です。
コンビニに限らず、最近は様々な決済手段が選べますが、ユーザーの利便性を最大化するような方向を向いたサービスが、長い目で見て利益を上げていくのかなと思いました。

デザイナー視点でみる「Googleトラベル」のUX、20のすぐれたポイント (non-standard world株式会社)

Googleトラベルの UXに関する記事です。
カスタマージャーニーマップでいうところのステージごとに優れている点が画像付きで紹介されていて、ネットで旅行を計画したことのある人であれば誰でもそのメリットが理解できると思います。
個人的には、ホテルやアクティビティはたくさんブラウザのタブを開いてとことん比較してから選ぶのですが、金額などの値の比較よりも、体験そのものの比較が楽にできるようなサービスが出てくると嬉しいなと思います。

Popups: 10 Problematic Trends and Alternatives (Nielsen Norman Group)

Webサイトやアプリのポップアップについての記事です。
基本的にこうしたポップアップは避けた方がよいものとして、いくつかのパターンにおいてその代替策も含めて紹介されています。
ポップアップは海外のサイトに多いのですが、中にはページのファーストビューが全面で別のコンテンツ(広告)になっているサイトもあり、その場合下にスクロールすると本文が出てくるのですが、始めは違うサイトにアクセスしたかと思ってしまいます。
ポップアップに限らず、ユーザーの期待と異なるもの、タスクを阻害するものは注意深くする必要がありそうです。

Did we lose the track on what User Experience is? (UX Planet)

UX や UXデザインを考えるとき、よく議論の対象となるポイントについて記載された記事です。
「良いデザインはツールから独立しているべき」というような、なるほどと思わせる内容が多いです。
日本なら、ここに「UXで儲かるのか?」という話題が追加されそうですが、そういったことも含めて、UX関連の議論に対する自分の意見を深めてみるきっかけにするのも良いなと思いました。