UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/4/15)

自宅でカエルを飼っているですが、エサが生餌でないとダメなのでけっこう苦労しています。栄養価が高いものを、ということで先日レッドローチを買ってきました。ローチ、つまりゴキブリです。ギャー。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

米大手銀の「60ドル引き出し」ボタン 狙いは一石二鳥の課題解決 (日経クロストレンド)

UXの改善に伴う効率化や業務改善に関する記事です。
表題の事例と、もうひとつ CTスキャンの事例が紹介されていて、どちらも比較的有名なものですが、その効果が具体的に記載されてされていてわかりやすいです。
UXデザインは定量的に効果を示しにくく、推進する際に説得が難しい側面がありますが、こうした効率化やコストの削減という観点を探してそこにフォーカスすると、意外と周囲が理解しやすくなるかもしれません。

私はただの気が小さなペテン師です。もちろん、あなたも。 (Adobe Blog)

UXデザインのプロセスや手法を実施する上で、自分が十分なスキルを持っているかどうかや、自信についての話です。
これは難しい問題で、実践するための経験は結局実践で得るしかなく、どの程度あれば一人前といえるのかはあいまいです。
記事ではそうした感情と向き合うことが書かれていますが、私はむしろUXデザイナーはそうした感情を持っている必要があると思います。
ユーザー理解など、わかっているつもりでそうではないケースも多く、「自分はよくわかっている」と思ったときに落とし穴が待ち構えているのではないかと思います。

なぜこんまりはアメリカでヒットしたのか - ローカライズの秘訣 (berax)

海外でこんまりブームが起こっていますが、その成功の秘訣についての記事です。
ローカライズということですが、単にその国の文化に合わせるというより、その国の人々をより深く知るというところから始める必要性を感じました。
あと、記事では服装やメイクの話も出ていますが、信頼できるような雰囲気というか、それっぽく見えるということもかなり大事な要素だなと思います。

マクドナルドが「未来型店舗体験」で大切にしたのは“人” (XD)

マクドナルドの店舗改善の話です。
人を減らさず、人でしかできないサービスを提供していくというのは、単純に無人化された店舗が乱立するより、良い流れのように思います。
何をもって未来型とするかという話はありますが、ただ便利になるだけでなく、そこで食事すること自体に価値があるということが今後大切になってくるのではと思いました。

Designing for digital natives: Are you ready for Generation Z? (UserTesting Blog)

ジェネレーションZ(Z世代)についての記事です。
日本で言えばポストゆとり世代に当たるのかもしれませんが、スマホや優れたオンラインサービスが生まれた時からある世代ということで、その傾向が詳しく解説されています。
本文を読んでみると、長い時間辛抱できないだとか、オンライン上での課題は自分のせいだと思わないとか、いう特徴があるらしく、この世の中は大丈夫なのかな、と考えてしまいます。
まぁそのように感じるのも、自分が歳を取ったせいなのかもしれませんが。

Redesigning the dreaded no-parking sign with Jobs To Be Done (UX Collective)

Jobs To Be Done から導く解決策についての記事です。
駐車禁止の案内板について、いくつかの解決策が紹介されていて、どれも悪くない例だと思いますが、それらを凌駕するアイデアとして、Jobs To Be Done の考え方で導き出す、という内容になっています。
こうした考え方は、いわゆる「究極の理想解」をまず考えて、そこに至る実現可能性を探るというやり方に似ているように思います。
最後のほうにUXデザインプロセスへの組み込みについても少し触れられていますが、またそのあたりを詳しく知りたいなと思いました。