UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/4/1)

世の中は新元号の話で盛り上がっていますが、「平成」の色紙をイメージしたお菓子なども増えているのが興味深いです。これ、平成になった直後に出してたらもっと売れたのではと思います。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

そろそろ「UI/UX」表記論争に決着をつけようじゃないか (酔いどれデザイン日誌)

UI/UX と併記して書くことに関する記事です。
私もこの筆者と同じ意見ですが、最近の UX 関連の記事を見ている限り、併記は絶対ダメだという論調は少なくなってきてきているようにも思います。
ただ、この「UI/UX」の定義については厄介で、そもそも「UI」が単に画面のことを指したり、タッチポイント全般を指したりと、意図が異なるときもありますし、「UX」という言葉そのものもあいまいです。
やはり使っている相手の背景や文脈から、どういった定義なのか見極めながら対処していくしかないのかなと思います。

入力時間11%減!書きやすいエディタのUIデザイン (クックパッド開発者ブログ)

レシピの作成 UI の改善についての記事です。
入力の手間を軽減するという点にフォーカスし、非常に細かいところまで含めてどういう工夫をしたか、わかりやすく説明されています。
単に「良くなったでしょ」とならず、ちゃんと入力時間を比較して評価しているのが素晴らしいと思います。
クックパッドは私もよく利用しますが、人によりレシピの粒度や表現がまちまちなのが魅力でもある一方で、わかりにくい点でもあります。
入力補助などでそのあたり改善の取り組みがされているのであれば、それも聞いてみたいなと思いました。

ARにおけるUXデザインの参考になる6つのコンセプト (UX MILK)

AR を利用したサービス(スタディも含む)に関する記事です。
興味深いコンセプトが多く紹介されており、個人的には操作説明を AR で表示するのは是非実現されて、拡大していってほしいものだと思います。
他のコンセプトは、スマホを覗きながら移動したり、わざわざARで見るまでもないものなど、あまり現実的ではないようなものもあります。
何より、自分の名前や、身に着けているものの値段が丸わかりになってしまうのは恐怖です。
もっと素敵な未来を予感させてくれる AR が出てくるとよいなと思います。

「ペルソナ」と「簡易ペルソナ」の違いを知らないマーケティング担当者が多いのではないか? (ACCUENT blog)|]

ペルソナに関する記事です。
だいたいの企業が作っているのは簡易ペルソナだということで、ちゃんとデータに基づいたペルソナを作ることの重要性と、そもそものマーケティングの重要性について書かれています。
簡易ペルソナについては、仮のペルソナという側面以外にも、チーム内の意識合わせの側面があり、リーンUXなどでは後者が力を発揮することになると思います。
会話のフォーカスがマーケティングなのか開発プロセスなのかで異なるとは思いますが、結局目的に応じた作り方、使い方が大事なのかなと思います。

Are UI Patterns Like Cartoon Characters? (UXPin)

UIデザインパターンに関する記事です。
繰り返し用いられることが、ユーザー理解にも設計プロセスの効率化にも良いという話になっていて、冒頭に白雪姫の動きが使いまわされている話が出てきます。
ただ、アニメのキャラクターの話はここでおしまいになっていて、後は UIデザインパターンの話が続きます。
UIデザインパターンは、ネイティブアプリであればある程度 OS 側で用意されたり、ガイドラインが決まっていたりするので、かなり使いまわされる状態になっていると言えますが、Web についてはその限りでもないので、なるべく共用できる部分をオブジェクト化して、あらゆるところで使えれば、わかりやすさもぐっと上がるように思います。

What if Trump was an App? (UX Planet)

トランプ大統領アプリがあったらどういうものになるか、という記事です。
ジョークの側面も強いと思いますが、デザイン含めて割とちゃんと検討されているのに感心させられます。
とりあえずユーザーオンボーディングとか、レーティングの依頼とかはけっこう笑えます。
大統領を批判する意図があるのかないのかわかりませんが(たぶんあると思いますが)、こうしたアプリが本当に出して、ネガティブキャンペーンに使うということも近い将来あり得るのでは、と思いました。