UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/3/18)

オリンピックまであと500日、ということで各所でイベントがあり、私は「パプリカ」を歌っている Foorin を見る機会がありました。小学生なのに受け答えがしっかりしていてびっくり。私も昔からこれくらい明瞭な受け答えができていれば・・・なんて考えてしまいました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

ユーザーはほしいものを知らないから行動から見つけよう (UX TIMES)

ユーザーの意見ではなく、行動から新しいアイデアを見つけるという記事です。
ヘンリー・フォードの有名過ぎる言葉が出てきますが、そうやって特徴的な行動を見つけても、いかに有効なソリューションに結びつけることができるかがやはり難しいです。
文中で出てくる TikTok の事例のように、「組み合わせたらどうか?」といったオズボーンのチェックリストにあるような項目と照らして考えていくのが良いのかなと思いました。

「消極的な人」のユーザー体験を考える--ハードルはどこにあるのか (ZDNet Japan)

消極的な人向けのデザインに関する記事です。
消極的、というのは心理的ハードルが高いということで、個人的には性格的なものではなく、状況により誰しもありえるのではと思います。
そういった場合に、記事の中でいうところの「言い訳オブジェクト」が役立ちそうですが、要は「行動を起こす大義名分」とか、「背中の一押し」が必要なのかなと思います。

活用事例からみるマウスインタラクション (UX MILK)

「マイクロインタラクション」の間違いかと思いましたが、どうやら「マウスのインタラクション」ということで合っていたようです。
最近の Webサイトではビジュアルにこだわるあまり、ファインダビリティが犠牲になっているケースが多いと思います。
この記事を読んで、それらがすべて悪いと言ってしまうのではなく、インタラクションで補うことによってビジュアルとの両立を図るのも取りうる手段のひとつだと感じました。

これは分かりにくい... 「デザインの敗北」喫したトイレマークが話題 (Jタウンネット)

トイレのピクトグラムに関する記事です。
確かにこれはわかりにくく、テプラが貼られているのも頷けます。
伝わりやすいデザインを目指してそれが伝わらない、というわけではないので、デザインの敗北というよりは、単純に良くないデザインということだと思います。
最後の写真ならわかるように思うので、照明とか、使われる条件を考慮しつつデザインするのが大事なのだなと思います。

Phones Keep Getting Larger: Here’s How to Design for Them (Design Shack)

巨大なスマホが増えてきていることへのデザインに関する記事です。
主にWebサイトのデザインに関して、「ユーザーは片手ではなく両手で使う」とか「重要なコンテンツは中央に」とかいったような、巨大なスマホの場合の注意点がわかりやすく記載されています。
スマホの画面サイズはだんだんと大きくなってきたために、つい今までの延長でデザイン検討することが多いように思いますが、そのあたりの意識を切り替えるときに来ているのかもしれないと思いました。

81 Principles of Good UX Design (DaX)

81個のUXデザイン原則について解説した記事です。
これは元々昨年出版された "101 UX Principles" という本の101個の原則から、今年になっても重要だと思われるものを81個抜き出したということで、かなりのボリュームがあります。
内容としてはUXというよりUIに関する原則が多いように思いますが、確かに留意すべき事項が多いです。
原著はまだ翻訳本が出ていないのですが、読んでみたくなりました。