UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/2/25)

最近いろいろと手を広げすぎて少し忙しくなってしまいましたが、その中で意外と時間を取られるのが子どものパンフレット作成です。軽い気持ちで始めてみたものの、だんだんと凝ってしまい、止まらなくなってしまっています。。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

「誰にも使われない機能を持つ製品」が生まれてしまう2つの理由 (berax)

冷蔵庫の過剰な機能についての記事です。
「症状よりも問題に着目する」など、なるほどと思える内容になっています。
この「誰にも使われない機能を持つ製品」が生まれてしまう理由にはもうひとつ、アンカリングの効果を狙っているというのもあるのかもしれません。
高機能で高価な製品を上位に据えることで、その下のもっとも買ってほしいモデルがユーザーにとってお手頃に見えてくるというものです。
仮にそうだったとしたら、それも戦略なのでとやかくは言えませんが、ただ、それでも備えるべきは役立つ機能だとは思います。

Userはユーザかユーザーか: カタカナによる外来語の表記、特に長音表記について (U-Site)

外来語の表記ルールについて、いくつかのガイドラインが紹介されています。
こうした外来語の表記は悩むことが多く、たとえばここで挙げられている以外にも、「リコメンド」なのか「レコメンド」なのか、「パーティ」なのか「パーティー」なのか、など細かいところがアプリ内で合っているか確認する必要があります。
もうどちらか統一してほしいな、と思ったりするのですが、その「どちらでも OK」具合が日本語の包容力だともいえそうです。
むしろカタカナ表記ではなく、もっと漢字に翻訳するという動きがあっても良いのかもしれません。

UIとUXの違いが分かりずらいので、色んなものに例えてみた (ジャングルオーシャン)

UI と UX の違いについて、具体的なものに例えて説明されています。
UX のほうの説明で一部 UX デザインについて言及していたり、UI が混ざっていたりして心もとない感じもありますが、それでも具体例に例えると双方の違いが分かりやすいです。
それにしてもこの UI と UX の違いは、それぞれ日本語にしてユーザー接点とユーザー体験と言ってしまえば、わかりやすさはぐっと上がると思うのですが、なかなかそうはならないですかね。

自身でドッグフードを食べよ(Eat your own dog food) (あやとり)

アプリや製品を自分自身で使ってみることに関する記事です。
"Eat your own dog food" と紹介されていますが、ドッグフーディングと呼ぶことも多いと思います。
これを行う上でのポイントは、試しに少しだけ試用してみるというより、やはりちゃんと継続的に普段使いすることだろうと思います。
その意味で、B to B のアプリや製品だと普段使いの難しいものも多く¥、B to C 向けの手法だなと思います。

15 examples of great user persona templates (Justinmind)

ペルソナのテンプレートを紹介した記事です。
たくさんの種類のペルソナがありますが、これをそのまま使うわけではなく、情報の内容や見せ方について参考にするのが良いと思います。
ここで紹介されているペルソナテンプレートの大半が大きな人物写真を用いて、行動特性をスライダーで表したもので構成されていますが、これらが最近の流行りであると言えます。
とはいえ、本文中ほどにある Gamer のペルソナのようなシンプルさでも、人物像をイメージしたり内部の意識をまとめるには十分なのかなと思います。

Solid Vs. Outline Icons: Which Are Faster to Recognize? (UX Movement)

イラストを塗りつぶしたアイコンと、塗りつぶさないで線画で描かれたアイコンのどちらが速く認識できるかについての記事です。
記事を読むと後者が認識されやすい場合もあるものの、多くは前者が認識されやすいことがわかります。
どれだけ特徴的な手がかりを与えられるかがカギとのことで、要はユーザーの知っている物事にすぐに結び付けられる必要があり、どういったモチーフを使うのかが悩みどころかなと思います。
スペースの問題もありますが、アイコン+テキスト表示にして、そういった理解を促進するのが無難のような気もします。