UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/1/28)

先日UX関連のセミナーを実施してきたのですが、いつも思うのが、こちらとしても UXとかUXデザインに対して改めて気持ちを新たにする機会になっているということです。まさに「教えることは教えられること」ですね。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UXを専門外の人に説明するために準備しておくべきこと (UX MILK)

UXをよく知らない人、懐疑的な人に対して説明するという記事です。
有名な図をもとに説明されていますが、こういった一枚ぺらの資料を用意しておくとよいのかもしれません。
個人的になるほどと思ったのが、収益が上がる以上に、価値があるという点です。
対外的に継続的な利用を促しブランディングにつながったり、内部では顧客視点が浸透して開発の手戻りを防げたり、などといった部分も強調する必要がありそうです。

サンフランシスコで体験したロボティクスのユーザーエクスペリエンス (プルーヴ)

飲食店にロボットが導入されている事例に関する記事です。
大きめの写真が使われていて、わかりやすいです。
ロボット化された店舗がどうUXに影響するのかについてはあまり記載されていませんが、人の手に触れず清潔であること、待たされないこと、などでしょうか。
ロボットが作っているということそのものも大事で、それを眺めて楽しめるのも良いUXだと言えますが、こういった体験はそのうちコモディティ化していくのかもしれません。

ビジネスの成長の鍵は「マイクロコンバージョン」にある!マイクロコンバージョンの考え方と最適化方法【保存版】 (Workship MAGAZINE)

最終的なコンバージョンに向けて小さいチェックポイントを用意するという、マイクロコンバージョンについての記事です。
確かにいきなり最終的なコンバージョン(マクロコンバージョンと説明されています)を狙ってサービスをデザインしても、無理が発生してしまいそうで、その価値を伝えるためいくつかのポイントを設けて、エンゲージメントを高めておけると良さそうです。
最後のほうにカスタマージャーニーが出てきますが、マイクロコンバージョンと親和性が高そうに感じます。

The Dangers of Overpersonalization (Nielsen Norman Group)

過度のパーソナライゼーションの問題点についての記事です。
同じのばかり出てきて飽きてしまうとか、思考の偏りが助長されるといった点については以前から指摘されていた問題点ではありますが、それらがわかりやすくまとめられています。
個人的に感じている大きな問題点は、自分がパーソナライズされていることに気づけない場合もある点で、せめてそうした状態にあることを伝えられるとよいのではと思います。
いずれにしても、パーソナライゼーションの利点について述べた記事は多いものの、もう少しこうしたネガティブな点の議論もしたほうが良いように思います。

The 8-second rule (UX Collective)

Webなどの閲覧時、人の集中力は8秒しか持たなくなっているという話です。
金魚よりも短いと書かれていますが、金魚はWebを見ないので妥当な比較なのかなんとも言えません。。
ただ、多くの情報が溢れる中、すぐに別の場所へ行ってしまうのはもはや日常的なので、記事の中で書かれているような、コーチング画面を出すなどといった工夫が必要なのだろうと思います。

These are the songs designers listen to when they want to get in the zone (Inside Design Blog)

デザイナーが集中したいときに聴く曲の紹介記事です。
多くのデザイナーが一曲ずつ挙げていて、それらをプレイリストとしてspotifyで聴くことができます。
これらを聴けば効率が上がるかというと、ちょっと怪しい気がしていて、みんな自分の好きな曲を選曲しているだけのような気もしますが、試しに今度このプレイリストをつけて作業してみるのも面白いかもしれません。
なお、この中で私が一番好きなのは The Cure の「Friday I’m in love」です。