UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/12/17)

クリスマスツリーを出して飾りつけをしたのですが、何やら願い事の書かれた短冊が下がっております。。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

メルカリが実践する「サロン」による共創型サービスデザイン (Biz/Zine)

メルカリのユーザーを呼んで話し合う場をつくるという、まさにサービスデザインといった記事です。
ユーザー同士の情報交換の場として適していて、ユーザーサイドも参加するメリットが大きいのが利点だと思います。
ここから真の共創にいくには、こうしたユーザーからのフィードバックをどう開発に結びつけるかが大事なポイントだと思います。
ちなみに私もメルカリに出品したのですが、まったく売れずに撤収しました。
おそらく値付けが強気過ぎたのだと思います。

プロトタイピングで陥りがちな6つの落とし穴 (UX MILK)

プロトタイピングについての「べからず集」です。
どれもあるあるな感じがしますが、特に大事だと思うのが、3、4、5番目です。
これらは互いに密接に関係していて、最初に力を入れて作ったものを捨てられず、結局それを改善していく方向でしか議論が広がらないという危険性があります。
やはり最初のうちに入れ込まないように、軽いもので作っていく必要があると思います。

アプリの検索UIを考える (in-Pocket)

コンテンツの検索UIについての記事です。
検索UIについて必要な要素がいくつか記載されていますが、1番目の項目については私は気づいていませんでした。
けっこう便利なので使っていこうかなと思いますが、それなら1タップでフォーカスを入れてくれてもいいような気がします。
ただ、その場合、2番目の項目(検索履歴)との両立が難しくなるわけですが。

ユーザーの声に振り回されないデザインの改善プロセス (dely design)

https://dely.design/n/nfff10800b770

ユーザーの希望は必ずしもニーズを満たすものではないという記事です。
これはよく聞く話で、本文では「願望」と「事実」とに分けられています。
ただ、実際願望しか伝わってこないケースもあり、その際は背後にある事実を見つける必要があります。
「願望」に対するアプローチはあまり書かれていませんが、願望そのままの案と事実に対応したオススメの案の両方を示して比較できるようにするのが一番良さそうです。

The paradox of choice for UX designers (Justinmind)

「選択のパラドックス」に関する記事です。
選択肢が多すぎることがどういう悪影響を及ぼすのか、そのための解決策として「ユーザーを導く」ことの方法などについて詳しく記載されています。
私はこのパラドックス自体は知っていたものの、文中で紹介されている著作(の邦訳版)『なぜ選ぶたびに後悔するのか』は読んだことがなかったので、今度読んでみようと思います。

6 Ways Bad Localization Can Ruin the User Experience (IRIS)

悪いローカライズや翻訳がUXを損ねるという記事です。
AIにより機械翻訳の精度は向上したものの、やはりまだまだなので、ちゃんとした翻訳を行う必要性が語られています。
言われてみれば納得というのが、世界の大半の人が簡単な英単語ならわかるという点で、すべて母国語でなくても問題ないケースも検討していく必要があるかもしれません。
また、世界人口の60%は「マルチリンガル」だと書かれていますが、これに日本人は含まれるのかどうか?
多分大半の人が含まれないのだろうななと思いました。