UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/12/3)

直近で引っ越しが控えているため、荷物の梱包などでかなりバタバタしています。人間長く生活していると、その分だけ荷物も増えてくるのだと実感しています。(というか、困っています。)
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

人間中心設計から日本人中心設計へ (42/54)

この週末に行われたHCD-Netフォーラムに私も参加してきましたが、そこでの基調講演のひとつはこちらのアジェンダ風の記事を元に語られました。
話の内容は日本人の特性や文化を活かしたサービスの在り方などが説明され、時に脱線した話も織り交ぜながらで、非常に興味深かったです。
より詳細な内容を記事化していくということなので、今後が楽しみです。
ひとつUX観点で興味深かったのが「使い易い駐車場のデザインではなく、駐車場が不要な社会のデザインを」という内容です。
ひとつ上のレイヤーで考える、という視点もそうですが、自動運転の社会になると、オーナーが用事を済ませている間、駐車場に停車することなくずっと動いているなんてことも起こり得るなと思いました。

ディズニーランドから学ぶ究極のUXデザインとは (berax)

ディズニーランドのUXデザインに関する記事です。
ディズニーランドが優れた体験を提供しているというのは、UXという言葉が出る前から言われていたことですが、そのあたりが詳しく説明されています。
最後の方で「ミッキーによる10の戒律」というものが紹介されていますが、これはそのままUXデザイン原則として適用できるものなのではと思います。

【UXデザイン事例集】2018年ヒット商品の裏側に見る、UXデザイン事例3選 (えそらLLC UX ブログ)

ヒット商品について、UXデザインプロセスや手法を取り入れてできあがった例が3つ紹介されています。
どれも興味深い内容で、関連リンクから更に詳しい情報を得ることができます。
ここで紹介されているのはどれもユーザーの観察や分析をしっかり取り組んだもので、やはりこのフェーズを大事にする必要があるなと感じました。

ページ読み込みは「2秒以内」に - 3秒待てないモバイルユーザー、画像圧縮で表示速度改善を (Beyond)

Webサイトのページ読み込みで3秒以上かかると離脱率が大幅に上がるという記事です。
Web上でユーザーが待つ時間はどんどん短くなっているという話は有名ですが、このようにはっきり値が示されるとわかりやすいです。
開発時にはこの2秒以内という値を非機能要求として盛り込んでおくのがよいように思いました。

Product Page UX: Include Descriptive Text or Graphics for Some Product Images (52% Don't) (Baymard Institute)

https://baymard.com/blog/product-images-descriptive-text

製品ページのUXということで、ECサイトでどういった製品ページがよいのかまとめた記事です。
これによると、単に製品画像を表示するのではなく、説明的な画像だったり、説明文を入れておくのが良いとのことです。
こういったケースは最近増えてきたように思いますが、個人的にもこれは有効だと感じています。
実際に手にとって見られない製品の場合、製品イメージに寸法入りで書かれていたり、実際に利用しているシーンが表現されていたりすると参考になるし、購入後のミスマッチも起きにくいのでは、と思います。

Design Debt (DesignMap)

「Design Debt」という小難しい用語が使われていますが、この場合は「デザインの瑕疵」と訳すのがよさそうに思いました。
内容も小難しいのですが、ざっとまとめると、アプリ開発を行っているとどうしても瑕疵が発生してしまう。デザインというかユーザビリティの問題も出てくるが、これらも開発の瑕疵対応と同じように、デザインの対応も行っていく必要があるという感じです。
パレートの法則の話も出てきますが、実際のところ開発全体で20%もユーザビリティ改善に当てられたら御の字ですね。