UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/11/19)

かなり寒くなってきたので、家での普段着を長ズボンに切り替えました。上着は少し前からフリースを来ていたので、上はフリース下は半パンという変な恰好から卒業しました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

「体験」を売るマツキヨのトイレットペーパー (日経ビジネスオンライン)

マツキヨのトイレットペーパーのパッケージデザインに関する記事です。
ユーザーの行動を観察して、「持って帰る」というステージに着目し、「楽しく持ち歩く」という体験をデザインするという、まさにUXデザインと呼べるストーリーなのではないかと思います。
単にパッケージデザインだけにフォーカスすると、おそらくこうしたアイデアは出にくいと思うので、正しく問いを立てるのは大事だなと思いました。

実装前にチームで確認、UIデザインで考慮したいチェックリスト (OHAKO Blog)

ユーザビリティを担保するチェックリストについての記事です。
ここでいうヤコブ・ニールセンのデザイン原則というのは10ヒューリスティックスとも呼ばれる古典的な原則ですが、それぞれの要素をカテゴリーごとにわかりやすくチェックリストにしています。
これはこれでかなり参考になりますが、業種やプラットホームが違えば過不足が出てくると思うので、そのあたりをそれぞれで補っていけると良さそうです。

現代のモノづくりにおいて加速する“可愛げ”の重要性 (XD)

スマートスピーカーやチャットボットでは「可愛げ」も大事だという記事です。
本文でも言及されていますが、可愛いかどうかというよりも、そのキャラの人格が見えるとか、トーンに一貫性がある、すなわち「キャラができている」というのが大事なのかなと思います。
あと、いくらキャラが可愛くても、やりたいことがなかなかできない、時間がかかる、とかだと憎らしく見えてくるので注意が必要そうです。

色盲色弱の人にWebページがどのように見えているかシミュレートできるChromeの機能拡張 -Colorblindly (コリス)

色覚異常の人がどう見えているか、webサイトのシミュレーションができるプラグインの紹介です。
実際の画面イメージを元に確認することができてわかりやすく、Chrome拡張機能なので導入も簡単だと思います。
アクセシビリティの観点では、他にもお年寄りなど弱視の方向けに文字のサイズやコントラストを上げる対応が必要ですが、そういった部分のチェックも併せて行えると良いなと思いました。

What Tokyo’s metro taught me about progressive disclosure (UX Collective)

日本の地下鉄が人で溢れているにも関わらず利用しやすいのは、情報が段階的に提供されているからだという記事です。
この「プログレッシブディスクロージャー (段階的開示)」はWebの入力フォームで次の画面が隠されているなど、日常よく目にします。
地下鉄の表示がそうだといわれると、確かにそうですが、普段から慣れてしまっていて気づきにくくなってしまっています。
やはり外からの声には耳を傾けないとだなと思います。

Drop-Down Usability: When You Should (and Shouldn't) Use Them (Baymard Institute)

https://baymard.com/blog/drop-down-usability

ECサイトにおけるドロップダウンメニューの利用についての考察記事です。
かなり詳細に説明されていてわかりやすいです。
ドロップダウンメニューの代替手段としてオートコンプリートが紹介されているのが時代の流れを感じます。
州の入力の例は、日本であれば都道府県の入力に置き換えて考えてみることができそうですが、こういった場面では確かにオートコンプリートがかなり役立ちそうです。
ただ、モバイルの場合でも同じで良いかはもう少し考える必要がありそうです。