UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/8/20)

帰省したときにスイカをたくさんもらってきたので、猛烈な勢いで食べています。いつもスイカの種を捨てるときにもったいないなと思ってしまうのですが、何か有効な使い道があれば教えてください。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

ユーザ×AI ~ユーザ中心アプローチによるAIのUXデザイン~ (NTTデータ)

理想的なAIのユーザー体験についての記事です。
AIに対してユーザーが抱く不安を中心に説明されていて、その解説には共感できる部分が多いです。
今後は知らず知らずのうちにAIにお世話になっている、ということが増えていくでしょうし、不安感はだんだん薄まっていくのかもしれません。
ただ、記事の最後の方に書かれている4項目、特に「自分がコントロールしていると感じられること」は大切だと思います。

顧客体験は改善するのではなく、再発明する! ~タクシー乗車体験を再発明したUberのケース~ (BACKYARD)

Uberを例にとって、顧客視点による「再発明」について記載した記事です。
インフォグラフィックを随所に入れて説明されていて、とてもわかりやすいです。
Uberの事例は特に取り上げられることが多いですが、それくらいよく考えられた(あるいは説明しやすい)ビジネスモデルなのだと思います。
一方で、Uber以外に取り上げられる事例があまりないというのは、再発明もなかなか一筋縄ではいかないということの裏返しなのかもしれません。

優秀なUXデザイナーはみんなやっている?デザイナーとして成長するための「習慣」15選 (SeleQt)

良いUXデザイナーが実践している習慣についてまとめられている記事です。
この手の記事は良く見かけますが、原文の筆者も信頼できる人物だけに、内容も信頼できるものになっていると思います。
この中では4番と12番が特に重要だと思っています。
これらは日ごろから意識していればできるものでもあるので、多くの方がもっと実践するとよいと思っています。

UIデザイナーにおすすめ!無印良品のプロダクト10選 (Goodpatch Blog)

UIデザイナーと書いてありますが、UXデザイナー含めて誰にでも役に立つ無印良品の小物が紹介されています。
私は2、3、7 を使ったことがあります。
2 はストーリーボード作成に便利ですが、つい四コマ漫画を描き始めてしまうので気をつける必要があります。
個人的に一番好きなのは、ここには載っていませんが、無地のA4リングノートです。

Serif vs. Sans Serif Fonts: Is One Really Better Than the Other? (Design Shack)

英文のフォント、セリフ体とサンセリフ体を比較した記事です。
セリフ体とはアルファベットにヒゲというか飾りのついた書体で、新聞などでよく使われます。サンセリフ体というのは飾りのない書体で、Web上でよく使われます。
この「よく使われている」実態が理にかなっていない部分を取り上げて、丁寧に説明されています。
この両者の関係は、日本語フォントでは明朝体とゴシック体に似ています。
前者はWeb上でほとんど見ることがありませんが、この記事に即していえば、そういった固定観念は取り払って、目的に合わせて使い分ける必要がある、ということになると思います。
(そういえば Medium の日本語記事は本文が明朝体ですね。)

Checkbox vs Toggle Switch (UX Planet)

UIのコントロールチェックボックスとトグルスイッチ(ON/OFFスイッチ)の使い分けについての記事です。
たくさんの事例が挙げられていてそれぞれわかりやすく、「確かに逆だと変だ」というように考えながら読んでいくのも楽しいです。
一点注意が必要なのは、「チェックボックスは即時反映せず、別の [OK] ボタンが必要」というWindowsの頃からの伝統が、モバイルでは崩れがちなところです。
詳しくはMaterial DesigniOSガイドラインを参照するのが良いですが、そういう要素が入ってきたときにどう使い分けるかについては、個人的には「テキストがON/OFFできる機能名を表している場合のみトグルスイッチを使う」という考え方が間違いがないのではと考えています。