UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/8/6)

子どもが夏休みに入ったので毎朝お弁当を作っているのですが、ご飯に海苔でいろいろな絵を描いていたら他の子たちからかなり話題になってしまったようで、ハードルが上がって困っています。 さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

左利きの視点から見たユーザビリティ (デジマースブログ)

左利きで使うときに困るものを写真付きで紹介しています。
私自身も鉛筆と箸以外は基本左なので、共感する部分もありつつ、実際に言われてみればそうだろうなと思うことも多く、観察は大事だなと思わせる記事でした。
世の中の左右、の話でいえば、クルマの右ハンドル左ハンドルがありますね。
日本の道路は基本右ハンドル前提で作られているので、左ハンドルだと大変そうだなと思います。

「見えないデザイン」から「見えないインターフェイス」への進化 (UX MILK)

シンプルで邪魔にならないUIが音声UIなどでも求められてくるのでは、という記事です。
この「見えないデザイン」というのはかなり大事な概念で、個人的にはデザインはそれ自体がコンテンツでない限り主張されるものではないと思っています。
なのでこの記事には共感するところも多いのですが、最後まで読んで、人とシステムの界面が今後どんどん失われていくのでは、そうなったとき、自己とは何か、わからなくなりそうだと不安になりました。

ナビゲーションブラインドネス (navigation blindness) (Website Usability Info)

こちらは「見えるべきものが見えない」という、Webサイトのナビゲーションを見落としてしまい、ユーザーアクションにつながらない問題に関する記事です。
例が二つほど挙げられていますが、確かにこれだと見落としてしまう可能性があります。
特に一つ目のほうはナビゲーションの項目の粒度がまちまちで、UIデザインパターンからもイマイチのように思います。
「ユーザーの文脈でわかりやすい形で提示」というのはとても大事なポイントだと思いました。

カスタマージャーニーマップを色んな職種巻き込んで作ったら「アツかった!」 (ヤプリ)

Wantedlyの中の記事なので、多少人材採用の色もある記事ですが、興味深かったので紹介します。
自社のサービスのカスタマージャーニーマップを部署横断で作ってみたという内容で、楽しそうにワークショップしている様子が伝わってきます。
発見が多かったという感想が書かれていますが、確かに部署間でどちらにも掬われていないユーザーの行動やニーズなどがわかったり、他部署の業務やユーザーとの接点を理解するという意味で収穫は大きいように思います。
より組織が大きい場合や、サービスが大きくてペルソナも複数考えられる場合は一筋縄ではいかないと思いますが、どうやったら近いことができるか考えてみるのも必要だと思いました。

15 Mobile UX Facts & Insights (2018) (MeasuringU)

https://measuringu.com/mobile-2018/

モバイルのUXに関する具体的なデータに関する記事です。
アメリカの調査結果が多いですが、それでも具体的な数値があるとわかりやすく、また説得力があります。
個人的に興味を引いたのは、14番目のタブレットのほうがスマホよりコンバージョン率が高いというもので、これは画面が大きく見やすい点、あるいは腰を据えて買おうというモチベーションが生まれている点が起因しているのかもしれないと思いました。
もうひとつ気になったのが11番目、ネットワークが遅いと心拍数が上がるというものです。
回線遅延が人の健康に影響するとなると、他人事ではいられませんね。

Five examples of terrible game UX (UX Planet)

ゲームに関するイマイチなUXから学べることをピックアップしている記事です。
5つのゲーム(と周辺機器)が紹介されていて、よく読まないとちょっとイメージがわきにくいのもありますが、それぞれの最後に記載された Important Lessons はどれも有用です。
全体を通して、特に「現実世界との一貫性」は大事な要素だなと思いました。
ちなみに一番初めの "Mega Man" というのは、ロックマンの英語名です。