UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/7/30)

この週末台風が来たこともあり、天候が不安定でした。私は帰省してお神輿を担いだのですが、動き出した途端に猛烈な雨に襲われ、水をかけられなくてもずぶ濡れになってしまいました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

目覚まし時計のユーザーエクスペリエンスは「鳴る」ではない (日経 xTECH)

UI設計とUXに関する記事です。
目覚まし時計で目指すべきUX、ということで、本文を見る前に答えを考えてみてください。わかった人はユーザー視点で考えられていると思います。
途中から業務システムのUXでの課題の話になっていますが、これはコンシューマー向けに置き換えても大事な課題だと言えそうです。
ただ、業務システムでこれらが起こりがちなのは、実務担当者と導入決定者が異なることが大きいと思います。

ブルーボトルコーヒーとUXデザイン (Fenrir Designers)

https://designers.fenrir-inc.com/n/ne3e6a2ac9e77

ブルーボトルコーヒーの新店舗を訪問してきたという記事です。
UXデザインの観点から、その提供価値と、それを確実に届けるためのこだわりについてわかりやすくまとめられています。
このこだわりというのは大事な概念だと思うのですが、普段のUXデザインプロセスの中でもっとこうした「こだわり」に触れていく必要があるのかもしれないと感じました。
実は私はまだブルーボトルコーヒーに行ったことがないのですが、それはスターバックスカードを持っているから。
こういうところで囲われていってしまっているわけてすね。

デザイナーの役割ガイド2018!デザイナーの肩書きと仕事範囲をダイヤグラムで徹底解説 (Workship MAGAZINE)

デザイナーといっても様々な役割があるということで、ダイヤグラムで説明されています。
わかりやすいダイヤグラムで、今後はこういった表現で業務スコープが語られていくのが普通になるかもしれません。
定義自体は一般的に言われている通りにマッピングされていると思いますが、最後の「ユニコーン」や「チーム・オブ・ワン」については、どういうものかあまりイメージできないので、少し解説がほしいところです。

ブランドイメージの転換に成功した自動車メーカーは? (U-Site)

自動車の国産メーカーについて、ブランドイメージやその変化についてまとめられている記事です。
内容としては、クルマ好きの人ならだいたい想像しうるであろう結果ですが、わかりやすく可視化されているというところが大事だと思います。
年代によってもイメージが異なるというのは、あまり意識できていなかったので興味深かったです。
各年代でインプット情報が変わってきているために起こる現象ではありますが、そうなると若い時の印象というのはなかなか変わるわけではないということになり、ブランドイメージの奥深さ、難しさを感じました。

What Can Bike Sharing Apps Teach Us About Mobile On-boarding Design? (LukeW)

自転車のシェアリングサービスのオンボーディング(この場合は入会~レンタル可能になるまで)についての記事です。
実際に体験したものを中心に、数社のオンボーディングがまとめられていて、どこでつまづいたかや、どういう改善案が良いのか、やや長いですが詳細に説明されています。
これを読むと、やはり実際に自転車を借りるというリアルな体験といかにつながるかが大事だと気づかされます。
また、なるべく早く使える状態になることが望ましいわけですが、必要な情報を入れないと的確なサービスにもつながらないので、このバランスは今後もユーザーオンボーディングを考えるうえで議論の対象になると思います。

Business goals & user needs (Prototypr)

ビジネスゴールとユーザーニーズに関する記事です。
それほど長い文章ではなく、最後もさらっと終わってしまいますが、この両者はなかなか擦りあわないことも多く、考えさせられる内容です。
個人的にもうひとつ重要な点が、どちらを出発点とすべきか?という点で、これはこれで議論が分かれるところだと思います。
なお、ビジネスゴールとユーザーニーズ、また技術的制約の重なる部分がUXとのことですが、このような図は似たものをよく見かけるので、どれがどれかわからなくなってしまいがちです。