UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/7/9)

各地で大雨による被害が出ていますね。濁流の映像を見るにつけ、川のそばは常に反乱の危険性があるということ、それと梅雨明け宣言というのは当てにならないということがわかりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UIデザインはつまらない?現役デザイナーが語るその理由と解決法 (RICH DESIGNERS GUIDE)

UIデザイナーが様々な制約により自分のやりたいことができていないという記事です。
いくつかの要素がまとめられています、どれもどこかで聞いたことがあり、やはりこういった課題は共通なんだなと感じます。
プロジェクトによって役割や業務範囲が決められている、というのが大きなポイントのような気がしますが、一方で、そういう中でもできることはあり、結局は本人がどういう意識を持って仕事をするか、といった側面もあるように思います。

D2Cブランドに学ぶ!カスタマーと繋がる開封体験デザイン (freshtrax)

商品を梱包されている箱から出すときの体験についての記事です。
ここでは "Unboxing" という用語が使われていますが、どちらかというと "Open-the-box experience" という名称で説明されることが多いように感じます。
記事に書かれているように、ECでの買い物だと、タッチポイントとしてかなり重要だと思いますが、ただお金をかけて梱包を荘重にするよりは、簡単なメッセージを同封するなどといった、ちょっとした工夫でも大きな効果を得られそうです。

日本郵便の再配達受付フォームのわかりづらさを検証する (使いやすさ日記)

郵便局の再配達に関する記事です。
「お問い合わせ番号」と「お知らせ番号」の両方の入力欄があるのは誰しも混乱するところです。
記事でひとつひとつ丁寧に説明されているとおり、突っ込みどころが多すぎるのですが、そもそもひとつの番号と再配達日時を指定するだけで十分、それ以外の配達先指定などはオプションにしてほしいと思います。

【保存版】無料で学べるUXデザインの教材まとめ (TSUYOSHI)

無料でゲットできるUXデザインのドキュメントやテンプレートのまとめです。
「デザイン思考家が知っておくべき39のメソッド」など、どちらかというとデザイン思考寄りの資料が多いですが、有名なものも含まれているので、一通り目を通しておくと勉強になりそうです。
こういった教材は、今後もどんどん出てくると思いますが、UXデザイン関連の分野は変化が激しいので、常にキャッチアップしていこうとするマインドが大切だと思います。

From UX to CX to XD - What Experience Design Is and How We Got Here (Technotification)

エクスペリエンスデザイン(XD)に関する記事です。
ここではXDをUXデザインやCXデザインとは別物(というかそこからの進化形)として捉えており、UXデザインがプロダクト、CXデザインがブランドにフォーカスするのに対して、XDはビジネスにフォーカスすると説明されています。
ただ、これらの話は、今までUXデザイン、あるいはCXデザインという文脈で語られてきたことと同じだったリ、サービスデザインの定義と似ていたりします。
やはり用語が何であっても、今の時代(広義の)デザインとビジネスは不可分だと言えそうです。
ただ、個人的にはAdobeのプロトタイピングツールが「XD」という名前なのは、誤解を招くので避けたほうが良かったのではないかと思ったりしています。

The Most Hated UI & UX Pattern of 2018 (Icons8 Blog)

最近見かけるUIパターン(一部UXパターンも含まれていますが)について、イマイチなものが説明されています。
ハンバーガーメニューや無限スクロールなど、よく見かけるパターンが多いですが、実例も含めてわかりやすくまとめられています。
3番目のフォントの問題については、"Comic Sans" という欧文フォントが取り上げられていますが、本文もこのフォントになっていて面白いです。
日本語のフォントでいえば、「角ポップ体」がこれに相当するかもしれません。