UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/7/2)

一気に毎日が暑くなりましたが、それ以上に気になるのが風の強さ。栽培していた植物の茎が折れたり、洗濯物が飛ばされたりと、地味にダメージを受けています。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

カスタマージャーニーマップをめぐる5つのアンチパターン (TOKYO MARTECH BLOG)

カスタマージャーニーマップの作成で間違った考えに関する記事です。
主にマーケティング視点からまとめられていて、既存のフレームワークに引っ張られてしまうことが失敗の要因という点も、裏を返せば今なぜカスタマージャーニーマップが注目を浴びているのかわかるような気がします。
一点これに追加するとしたら、何のためにマップをつくるのか?です。
改善なのか新しい価値なのか、何がどうなればゴールなのか、あらかじめ明らかにしておく必要があると思います。

ピクサーのデザインチームが重要視する4つのプロセス (freshtrax)

ピクサーといえば有名な映画プロダクションですが、そのUXデザインのプロセスに関する記事です。
かなり綿密なリサーチから、シンプリシティというビジョンなど、詳しく説明されています。
では何か特別なことをしているのかというと、そういうことよりもむしろUXデザインのプロセスの中で重要だといわれてきたものをちゃんとやっているということなのかなと読み取りました。
やはりそれぞれのフェーズにおいて徹底的に掘り下げることができているというのが大きいのだと思います。

画像とテキストのジグザグ型レイアウトは、流し読みの効率を下げる (U-Site)

画像とテキストが交互に並んでいるようなサイトの可読性についての記事です。
意味のない画像は、昨今のWebサイトでは多く見られるように思いますが、これらが読み飛ばされるのは当たり前といえば当たり前です。
この「流し読みの効率を下げる」というのは「躓き」と表現されていますが、場合によっては流し読みされないようにする必要もあるので、一概に悪いとは言い切れません。
ただ、そういう目的をジグザグレイアウト以外の方法で実現できるよう模索する必要があるのかもしれないと思いました。

【Webサイトの基本】パンくずリストについて知ろう : ビジネスとIT活用に役立つ情報 (アーティス)

Webサイトのパンくずリストに関する記事です。
ユーザビリティだけでなく、SEOにとっても大事という説明がされており、参考になります。
パンくずリストはユーザーに現在位置を知らせることが大きなメリットとして挙げられていますが、それに加えて、その上位階層、上位概念へすぐに遷移できることも重要だと思います。
あと、たまにあまりに長々しいパンくずリストを見かけることがありますが、これはまずサイトの構造を見直すことから始める必要がありそうです。

Want to understand experience design? Eat popcorn with chopsticks (Co.Design)

ポップコーンを箸で食べると、同じ味でも手づかみで食べるより評価が高くなるという話です。
普段箸を使い慣れている日本人だと、こうは差がつかないのかもしれませんが、それでも興味深い調査内容です。
記事ではこれをエクスペリエンスデザインでも大事なポイントであるとして、「すべてのデザインにこうした箸を入れよう」と書かれています。
確かに同じコンテンツでも提供手段が異なったり、「他とは違う」と感じてもらえるような演出があったりすると、UXは高まるのではないかと思います。

The ten commandments of UX (UX Collective)

UXの十戒ということで、モーセ十戒よろしくUXデザインで大切な要素が10項目まとめられています。
2番目の項目の中で出てくる "Uthers" という単語はなかなか面白い表現で、これはところどころで使えそうだなと思いました。
それ以外のどの項目も大事なことが説明されていますが、最後のほうの 7〜10番目あたりはどれも印象的な内容が多かったです。