UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/6/11)

先日人間ドックを受けてきたのですが、おおむね健康だということがわかりました。一安心ということで、早速甘いものを食べたりお酒など飲んだりしたのですが、こういう生活がやがて身を滅ぼすのだろうと思いました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

CXOやCBCOって何する人?CEOやCFOだけじゃない、増殖する「チーフ・××・オフィサー」 (BUSINESS INSIDER JAPAN)

最近様々な肩書が増えていますが、ここではCXOなどの肩書に関する記事です。
CXOは「チーフ・エクスペリエンス・オフィサー」で、和訳すると「UXデザインの最高責任者」ということになると思いますが、主にスタートアップ系の会社でそういう肩書を聞くことがあります。
確かに対外的には「UXデザインに力を入れている会社なんだ」というふうに捉えられやすいように思います。
実際にうまく機能するかどうかは会社の規模にもよるのかもしれませんが、そういう肩書を持つ人が社内にいることで、他の人たちも直接的に刺激を受けたり、事前と内面が変化したりと、良い影響があるように思います。

UXデザインで野球はもっと魅力的になる (keizo)

プロ野球観戦にUX視点を取り入れるとよくなるのでは、という趣旨の記事です。
指摘されているように、野球観戦におけるUXは試合そのものだけでなく、球場での雰囲気も含みますし、チケットを購入してから球場に行き、また家に帰るまでも含みます。
すでにそういった観点で誘客に着手している球団もあるように思います。
要は「UX」という言葉を意識するかどうかというよりも、ユーザー視点でサービスが考えられているかどうかなのだと思います。
こういった「○○とUX」という記事は最近多くなってきているように思いますが、自分にも経験ある話が多いので、楽しく読めます。

WCAG 2.1 Recommendation (勧告) (Website Usability Info)

先日正式に勧告(要はリリース)されたWCAG 2.1 のまとめ記事です。
それぞれの項目差分が日本語訳され、わかりやすくまとめられているので、必読です。
これを読むと、単にアクセシビリティと聞いてすぐに想像してしまうようなお年寄りや障碍のある方への配慮というだけではなく、より一般的に使いやすい、ユーザビリティの視点が多分に含まれていることに気づかされます。
良いUIを考えるなら必須の視点だということになりますが、その意味では今後音声UIやVRなどでの配慮も検討課題になっていきそうです。

「レスポンスに勝るユーザー体験はない」AbemaTV開発局長・長瀬慶重インタビュー (Real Sound)

AbemaTVに関するインタビュー記事です。
番組切り替えなどのスムーズさや品質面で、徹底的にこだわっているのがわかった興味深く読みました。
「レスポンスに勝るユーザー体験はない」という言葉はまさにその通りですが、読み進めていくと、いかにレスポンスが速いように見せるか、遅いと感じさせないか、という部分も大切なのだということがわかります。
これはインターネットTVだけでなく、PCアプリ、モバイルアプリなどでも考慮すべき視点だと思います。

Most common excuses for not doing user research (UX Collective)

ユーザーリサーチをしない言い訳についての記事です。
いくつか言い訳とその解決案が記載されていますが、どれもこれも実際に聞いたことのあるような(そして自分でもつい言ってしまいそうな)言い訳ばかりで、思わず笑ってしまいました。
特に一番最初の言い訳が一番厄介で、初めて議論の俎上に上がった課題であっても、「考えてみれば当たり前」的な取り扱いをされる恐れがあります。
それでもそういったファインディングスを積み上げていき、徐々に信頼を得ていくのが意外と近道なのかもしれません。

5 Top Tips For Designing A Button (ClickThrough)

主にECサイトにおけるボタンのデザインに関する記事です。
5つのポイントが記載されていて、それぞれ具体的な良い例・悪い例が載っています。
これを読むと、大事なのは視認性と一貫性だということになると思います。
また、最後の項目はフラットデザイン全盛の現在では注意する必要がありそうです。
なお、このサイト、PCで見ると変わったレイアウトをしています。