UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/4/30)

いよいよGWに突入ですね。どこに出かけるにも混んでいて嫌になりますが、それでもせっかくの連休だから出かけないわけにはいかない自分に人間味を感じてしまいます。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

モバイルアプリのブーム終焉と、その次に来るもの (Adobe Creative Station)

モバイルアプリがダウンロードされない、あるいはダウンロードしてもほとんど使われないというものか大半、ということに関する記事です。
対応策として書かれているPWAは大変魅力的ですが、課題のところで言及されている「使おうと思わないこと」の本質的な改善にはならないのが難しいところです。
モバイルアプリは終わりが近づいているわけではなく、進化してきているとの記載もありますが、そういった成熟期に何をすべきか、そもそもなぜアプリを提供するのか、改めて考えるタイミングなのかもしれないと思いました。

「もっと見る」をちゃんとデザインする (gihyo.jp)

より多くのコンテンツを読み込むときの「もっと見る」ボタンについてです。
aとbの2つの使い方が出てきますが、aの使い方で私が良く気になるのは、「もっと見る」を推す前にいくつか出ているコンテンツについてです。
というのも、押す前に出ているコンテンツは、押して遷移した後ではリストアップされていない(ことが多い)ので、両方を合わせて比較検討がしづらいと思うことがあるからです。
遷移先にすべての項目を表示して、「もっと見る」ではなく「すべて見る」的なボタン名にするのもよいと思います。

サービスデザイン事例:エフコープ生協『コープのれいちゃん』 (テックファーム)

サービスデザインの実践事例に関する記事です。
普段こういった事例は守秘義務の関係でなかなかお目にかかることがないので、興味深く拝見しました。
ここで書かれている「サービス仮設ツリー」というのは初めて見ましたが、これは今後記事として公開するであろう、STEP2やSTEP3の内容も記載しないと埋まらないように思います。 いったんSTEP1で仮置きして進めて都度修正したのか、あるいはこれをSTEP2や3へのインプットとしてどう活かしたのかなど、今後の記事で確認できることを楽しみにしたいと思います。

ピクトグラム標準化とWebデザインについて (CJコラム)

ピクトグラムの標準化に関する記事です。
トイレのピクトグラムに代表されるような、似て非なるものが増えるのは逆効果なので、なるべく統一できると良さそうです。
今後isoの規定に従うものも増えていくのかもしれませんが、少なくともここで紹介されているものについてはisoに倣ったほうが良さそうです。
それにしても温泉マークは、人物が入るとどうしても釜茹でに見えてしまいます。。

Users Don’t Hate Change. They Hate Our Design Choices. (UIE Brain Sparks)

https://articles.uie.com/users-dont-hate-change-they-hate-our-design-choices/

システムを変更するときに、ユーザーに受け入れやすいようにするにはどうしたらよいか?という記事です。
今まで使い慣れているものがガラッと変わると、既存ユーザーからは必ず不満が出てきます。
この記事では、ユーザーは変更を望んでいないわけではない、我々の変更の仕方がまずいのだ、ということで、ソフトランディングのためのアドバイスなどが記載されています。
中ほどに登場する「デザインの良し悪しは空調のようなものだ」という件は、私の考えに近くてとても共感できました。

Font Psychology: What The Marketing Posters For Netflix's Top 50 Shows Can Teach Us (Venngage)

フォントの心理学、ということで、Netflixのポスターを分析してどういう効果を与えようとしているのか、詳細に説明されています。
かなり長いですが、実際のポスターを見ながら読み進められるのでわかりやすいです。
特に少し下がったときに載っている "感情ごとに適しているフォントTOP3" はとても参考になりそうです。
日本語フォントの場合でもこういった調査があるとよいですね。