UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/4/23)

こちらのブログを始めたせいか、個人ブログのほうの更新がだいぶ疎かになってきてしまいました。まぁひとりの人間ができることは限られていますね。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

Webの読み方のF字型パターン: 誤解もあるが、今も(そしてモバイルでも)重要 (U-Site)

Webページの読み進め方に関する記事です。
上部から横に読んで、少し下がって横に読んで・・・というのを繰り返す「F字型パターン」について、その背景となるユーザーの意図などを含めて詳しく記載されています。
対応策についても記載されていますが、見出し以外にキーとなりそうなビジュアル要素(図やイラストなど)の効果についても知りたいところです。
私もここで紹介するWeb記事を見つけるために、普段から膨大な量のフィードを読んでいるのですが、この記事で紹介されているような読み方をしていることに気づかされました。

効果が実証されている7つのUXリサーチ手法まとめ (UX MILK)

UXデザインに関する手法が7つ紹介されています。
入門的な内容で、一通りご存知の方も多いと思いますが、個人的に気になったのが「調査」と「評価」の境界線です。
一般的には 1, 4 が調査のための手法(7 もどちらかというとこちら)で、2, 3, 5, 6 が評価のための手法と分類されますが、ここで一緒くたに取り扱っているのが興味深かったです。
短いスパンでUXデザインを回していくには、あまりそうした分類は必要ないのかもしれないと思いました。

記事をより読みやすくする『NewsPicks』のデザイン (CAREER HACK)

ニュースアプリのUXに関する記事です。
コンテンツそのものがUIであるという点や、広告型のビジネスモデルがコンテンツに影響するといった話は参考になります。
今まで20種類近くのニュースアプリをインストールしてみた身としては、「NewsPicks」はその中でも一二を争う読みやすさだと思うのですが、それはこれらのUX要素だけでなく、すっきりとしたUIもかなり寄与しているように思います。

なぜUXという言葉は広まったのか (Tsutomu Sogitani)

UXという言葉にフォーカスしつつ、「UXとは何か?」を語る内容になっています。
ここで挙げられている3つの視点は、それぞれその通りだと思いました。
ただ、言葉だけ広がっても、記事の最後のほうに書いてあるように誤解が生じているケース、あるいは実際にはあまり重視されていなかったりされるケースも見受けられます。
UXを重視して成功した事例も多く出ている昨今、これらを有効活用し、UXデザインの浸透を目指す取り組みがもっと必要なのかもしれません。

Why Users Make More Errors with Instant Inline Validation (UX Movement)

Webサイトでのフォーム入力時、入力エリアの近く(インライン)で表示するエラーをどのタイミングで表示するかという記事です。
送信ボタンを押したときにエラー表示したほうが混乱が少なく、短い時間でタスク完了できるのことですが、確かに入力中に早々とエラーが表示されてしまうと、それほどリテラシーの高くないユーザーの場合は混乱してしまう可能性があるように思います。
これを読み進めながら「パスワードはちょっと毛色違うけどなぁ」と思っていたら、最後のほうにその件も書いてありました。

Participants at Usability Tests (Skcript)

ユーザビリティテストの参加者について、いくつかの型に分類した記事です。
どれもよく見かけるような型だと思いますが、テストの目的によってどういった型が適しているのかも変わってくるでしょう。
いずれにしてもスクリーニング(被験者の選定)が大事だということだと思います。
なお、個人的には自分が被験者になったときに Spot-light に陥りそうなので気をつけねばと思います。(意識して気を付ける、というのも良くない結果を生みそうですが。)