UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/4/16)

今朝は暴風雨の中マラソンをやってきました。会場に着くまでは、車でも外出を渋りたくなるような天候で戦々恐々としていましたが、走り始めた時は小康状態になったので助かりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

ユーザーの心を掴むヒントは“ハイパー・パーソナライゼーション“にあり (freshtrax)

Webサービスのパーソナライゼーションに関する記事です。
AmazonSpotifyの取り組みを「ハイパー・パーソナライゼーション」と呼んでいますが、今や広く知られてきていて、敢えて「ハイパー」を冠する必要もないくらいになっていると思います。
個人的には、知らず知らずの間に限られた選択肢の中で消費行動が行われていくことを良しとするのか?結果的に人々の自由が奪われていないのか?といったあたりが気になるところです。

『ハマる仕掛け』を作れば、習慣的にプロダクトを使ってもらえる。フック・モデルの活用事例 (Workship MAGAZINE)

私の大好きな『ハマる仕掛け』の著者による記事です。
ハマる仕掛け(フック・モデル)は、言ってみれば製品やサービスの利用の習慣化ですが、たまにしか使わない製品・サービスについてどう適用するかについて説明されています。
この「たまに」の度合いにもよっても変わってくるのかもしれませんが、この考え方はサービスデザインのアプローチに近いものを感じました。

サイト内検索の結果に商品画像を。「リッチサジェスト」でユーザビリティを向上させる (ECのミカタ)

検索候補を表示するのに画像も一緒に出すことで、ユーザーのわかりやすさやコンバージョンにつなげるという記事です。
やや宣伝的な内容ですが、これを読んで検索候補と検索結果の違いについて改めて考えさせられました。
サジェストは前者、インクリメンタルサーチは後者。ではこのリッチサジェストはどっちなのでしょうか。
そういう境界自体が無意味なのかもしれませんが、より商品訴求につなげるため個々のコンテンツを露出するなら後者の位置付けになるでしょうし、その場合はUIも検索結果的な見せ方が良いのかなと思いました。

現代のWebナビゲーションにおける4つのルール (UX MILK)

Webサイトのナビゲーションに関する記事です。
4つのルールとして挙げられているものは基本的なものですが、それぞれの説明はかなり充実していてわかりやすいです。
特にアイコンのラベルの項と、デスクトップとモバイルのナビゲーションの項は参考になります。

The Future of UX Design Is Automation (UXmatters)

将来的にUXデザインはオートメーション化されるという記事です。
イデアを形にする(プロトタイプをつくる)のにかける時間が短縮される、といった視点だけでなく、開発プロセス全体に関わる短縮化という観点でもまとめられています。
こういった世界が実現されると、企業のIT戦略もかなり変わってきそうですが、現状としては足元の小さなところから自動化・効率化できる部分を、マシンラーニングなどの最新技術を軸にして見つけていくのが堅実かもしれません。

How To Design Emotional Interfaces For Boring Apps (Smashing Magazine)

アニメーションやキャラクターを使って、退屈なアプリを楽しくするという話です。
そもそも退屈なアプリを設計しないようにするのが先決だとは思いますが、それはさておき多くの例が記載されていて、見ているだけでも楽しい気分になります。
なお、あまり関係ありませんが、この記事を読んで高杉晋作の辞世の句を思い起こしたのは私だけではないはずです。