UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/4/9)

先日はかなりの強風で、自宅は洗濯物干しが被害を受けました。そんな中出かけて行った私は、看板など飛来してこないかおっかなびっくりでした。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

「不安」をいかに解消するか。実証実験から見る自動運転のユーザー体験 (UX MILK)

自動運転に関するインタビュー記事です。
私も一度自動運転車を体験してみたいと思いますが、いつも乗る車両で運転士がいるものといないものがあったら、前者を選んでしまうと思います。
これを「不安」だと言ってしまうのは簡単ですが、その解消というのはなかなか難しい問題です。昨今の死亡事故などの報道があると、不安ではなく現実的な危険ということになってしまうからです。
いかに不安を根拠の薄いものにしていくか、まずはそこからだと思います。

心理学的な仕組みを用いてユーザーの行動を誘導するデザイン「ダークパターン」とは? (GIGAZINE)

ダークパターンについて、具体的な事例とともに説明されている記事です。
わかりやすく書かれているので、あまりこの方面に詳しくない方にとっても理解しやすいと思います。
私もいくつかメルマガを解除しようとして諦めているものがあり、こうなると発信元への不信感も生まれてしまいます。
それだけなら個人の問題ともいえるものの、この記事に書かれている「スパムメールが送られてしまう」問題は、他への迷惑もかかるので、何としても避けるべき設計だと思います。

AndroidiOSと同じデザインで!」と言われたときの対応案 (Qiita)

iOSアプリをAndroidに移植するときにデザイン観点で気をつけるべき点についてです。
この「同じデザイン」というのが曲者で、まずは何のために同じデザインにするのか、よく確認する必要がありそうです。
この記事では各UIコントロールをどう使うのかについて詳しく書かれています。
これに基づいて適用するコントロールを決めたり、あるいは共通化せずにMaterial Designのパターンを採用したり、と考えていくと良いように思います。

Amazonダッシュ・ボタンから学ぶ!これからのサービスデザインとは… (SeleQt)

Amazonダッシュボタンに関する考察記事です。
ユーザーとの継続的な関係を構築し、注文する手間を少なくしている点が取り上げられており、個人的にも確かによくできたサービスデザインだと思います。
これをもっと突き詰めると、ユーザーが注文したいと思ったとき、つまりストックが少なくなってきたタイミングを先読みして自動で注文、というサービスが考えられますが、消費財メーカーやAmazonは、すでにそのあたりの青写真も考えているのかもしれません。

Not Now (Prototypr)

「今はやめておく」とか「後で」といった意味のボタンについての記事です。
同じような傾向があることがたくさんのスクリーンショットで説明されており、わかりやすいです。
この記事で問題としているのは、「後で」を選択したときに次回も同じポップアップが登場する煩雑さで、解決策についても書かれています。
ただ、ポップアップ以外の良い手段(ちゃんとユーザーに伝わり、かといって迷惑にならないようなもの)も考える契機にしてみたいと思いました。

What HQ Trivia Can Teach Us About UX (Usability Geek)

HQトリビアは昨年末からアメリカを中心に猛烈な勢いで利用者が増えているクイズアプリです。
これについて、主にスケーラビリティの観点からUXがイマイチである点について指摘し、それでも使い続ける中毒性について記載されている記事です。
UXとは何ぞや?の話にもなってきますが、中毒性やコンテンツの魅力もUXに含まれると考えれば、これは良いUXといえるのかもしれません。
私もまだこのアプリ(というかクイズショー)をやってみたことはないのですが、やりだすとハマりそうなので、まだ手は出さないようにしたいと思います。