UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/4/2)

そろそろ桜も散りはじめてしまいましたね。大量に桜の花びらが舞っている姿を見かけますが、あの花びらはいったいどこへ消えていくのか気になります。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

メールアドレスの確認フィールドをなくすべき理由 (UX MILK)

メールの確認フィールドは間違い防止になっていないのでやめたほうがよい、という記事です。
6割の人がコピペしている、という調査結果など、興味深いデータが引用されていて参考になります。
このような、何となく必要だと考えているのを見つめなおすというのは大事だと思います。
ただ、代替案として提示されているものが、それほど良案とは思えません。
OpenIDを使って入力自体をなくしたり、ドメイン部分の入力補助をしたほうがより良いと思います。
そもそも何のためにメールアドレスを収集するのか、メールアドレス以外の連絡手段ではだめなのか、考えていく契機にしたいです。

人気のモバイルアプリに共通する11の画面 (Adobe Creative Station)

11種類の画面パターンについて記載された記事です。
「人気のモバイルアプリ」とありますが、元々が海外記事のため、あまりなじみのないものもありますが、これを見ると、多くのアプリが同じような画面パターンで成り立っていることに気づきます。
どれも重要ですが、5番目の「ユーザーの進捗」はしっかり対応できるとよいように思いました。
自分がどこまでやったか、ということが可視化されるので、ユーザーが今の立ち位置を客観的にわかるという点だけでなく、ユーザーが今までかけたコストもわかるので、それを無駄にしたくないというモチベーションにもつながると思います。

アマゾンのAIスピーカーで生活は変わったか? (日経ビジネスオンライン)

AIスピーカーに関する入門的な記事です。
私が注目したのは「生活が変わったかどうか」という観点で、結論としては、変わらないけど今後できることが増えて、使う側も使いこなしていければ変わっていくかも、という具合でしょうか。
「できることはスマホでもできる」というところが現状だと思いますが、個人のデバイスではない「家族のデバイス」として今後成長していくとおもしろくなりそうです。

ユーザーテストで一番大事なのは“観察”だと思う。 (Shusaku Umemoto)

ユーザーテストに関する記事です。
この中で記載されている「ユーザーテストに感じている疑問」の5項目はどれもありがちなものばかりです。
観察が大事という点については、ユーザーの声ではなく直面している事実に着目しようという意味で、ユーザーテストの基本的な考え方になります。
これはもうひとつのユーザーテストに対する疑問、「お客さんの言うことを聞いていたら、革新的な製品など出来ないのでは?」というものの答えになると思います。

7 UX Deliverables: What will I be making as a UX designer? (Interaction Design Foundation)

UXデザイナーが作る成果物についてです。
ペルソナやストーリーボードなど手法としてもよく登場するものだけでなく、ユーザーフローやユーザビリティレポートなども含めて成果物ベースでまとめられています。
最後のほうによく作られている成果物のランキングが出ていますが、1位の静的なワイヤーフレームを始めとして、Web上でよく話題となっている成果物とは隔たりがあるように感じます。
ごく一般的に作られているものにも、もう少しスポットライトが当たってもよいように思いました。

Best 5 UX Books Released In Q1 2018 (Sherif Amin)

2018年の現時点までに出版されたUX関連の書籍の紹介です。
海外記事なので当然全て英書です。
リンクもAmazon.comのリンクになっていますが、現時点でもAmazon.jpで買えるので、英語の得意な人は挑戦してみてもよさそうです。
英語がそれほど得意ではない私は、早く翻訳が出るといいなぁと思っています。
どれも興味深いものが紹介されていますが、特に3番目の「This Is Service Design Doing」は、サービスデザインの新しい教科書になりそうな予感もします。