UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/3/26)

この週末1泊で旅行に行ってきましたが、あろうことか着替えを丸々忘れてしまいました。脳内に先に春が来てしまったようです。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

デザインの主要トレンドとその未来―フラットデザイン、スキューモーフィズム、マテリアルデザインミニマリズム (Adobe Creative Station)

UIデザインのトレンドに関する記事です。
スキューモーフィズムからフラットデザインといった流れが一通り記載されていて、あまりこのあたりに詳しくない方にとってはわかりやすくまとまっていると思います。
スキューモーフィズムについては、この記事では「過去のもの」と言っていますが、海外の記事では多少見直される記事も散見されるので、良い点(現実社会と同じように理解でき、操作できる点など)は押さえておくとよいと思います。
いずれにしても、最後に書かれているミニマリズムの潮流については今後も継続するトレンドだと思います。

モチベーションを考える--課題解決のためのUI/UX (ZDNet Japan)

モチベーションとUXに関する記事です。
「棚の奥にある器具」という表現は言い得て妙で、いかに利用開始までのハードルを低くするかが大切です。
後半に予期的UXの話も出てきていますが、ハードルがいくら低くても、後で事前の期待とずれた内容であると知る、というのは良いUXとはいいがたいです。
その意味で、使い始めようとするときにいかに適切にバリューを伝えられるかも大事だと思います。

ネットワーク接続状況とUIデザイン (CrowdWorks Designer Blog)

ネットワークの接続が悪いときのUIに関する記事です。
状況をどう伝えるかについて、全画面でわかりやすく表示するものとか、メッセージを少しだけ表示するものが紹介されています。
個人的に困るのは、こういう状態から復帰するときにコンテンツが読み直しになってしまうケースです。
仕方ない部分もあると思いますが、どこまで見たかがわからず不便です。
それにしても、この記事の著者は日本語を勉強中にしてはとても上手で、自分ももっと英語を頑張らないと、と思えてきます。

Retty流 User Happyのつくりかたvol.2 デザイナーによるiOS版アプリのUI/UX改善事例 (CREATIVE VILLAGE)

アイコンを変更してわかりやすくしたことに関する記事です。
こうしたアイコンは独自のものを作りたくなりがちで、このケースでも元々はそうだったのかもしれません。
それを標準的なものにするという決断をするのは内部の説得が難しい場合も多く、その意味で素晴らしいと思います。
事後の評価も上々のようですが、これ以外の施策の影響がどの程度あるのか気になるところです。
うまく本件の成果だけを分離したり、定性評価で確認したりできると良さそうです。

5 steps to a hypothesis-driven design process (InVision Blog)

仮説ドリブンのデザインプロセスの紹介です。
けっこう長い記事ですが、プロセス全体がわかりやすく解説されています。
赤い字のところ「アイデアを思いつくのは簡単だが、正しい問題を解決するのは難しい」というのが大事で、このプロセスを実施する理由にもなるものだろうと思います。
最後のほうにある「私たちは『知らない』ということを知らない」という言葉も大事で、自分の業務もちょっと振り返って考えてみる必要があると感じました。

4 Most Hated UI Tricks (Webdesigner Depot)

主にWebサイトにおけるUIコントロールで、避けるべきものについて記載されている記事です。
初めの3つの項目はダメなものもよく見る一方で、使い方を間違わなければ良いUXを提供できるものだと思います。
ただ、一番最後のスクロールハイジャック(ブラウザー標準のスクロールバーではなく、自前のスクロールバー(的なもの)に置き換えれているもの)については、なかなか良い使い方は難しいと思います。
どちらかというと提供者側の自己満足になってしまいがちなので、使うこと自体を避けたほうがよさそうです。