UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/3/19)

この週末はかなり暖かく、東京では桜も開花したようです。私は遊園地に繰り出して一日中遊んでしまい、早速日に焼けてしまいました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

透明かつ自動化するUIデザイン (could)

ストーリー型のUIを取り上げて、UIの進化や今後の方向性について解説した記事です。
ユーザーがほとんど操作せずに知りたい情報にアクセスするできるならそれに越したことはないと思いますが、そうなるとテレビと同じようなリーンバックのスタイルになり、接触時間は増加しても、個人の関与のレベルはそれほど高くない状態が主流になるのかもしれません。
ジェスチャー操作についても書かれていますが、個人的には「それを知っているかどうか」で分断されるといった、新たなデジタルデバイドを生み出すのではと懸念しています。

UX競合分析を行うメリットと実施方法 (UX MILK)

競合分析について説明した記事です。
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉の通り、競合他社の提供している体験と自分たちが提供している体験をちゃんと分析し、比較できると良さそうです。
この分析の難しさは、競合他社の情報が出揃わない場合があること。そのために自ら他社サービスを体験しても、限られたユースケースしか確認できない場合が多いです。
完璧な調査ができれば理想的ですが、そうではない場合にはそれを意識しつつ比較できるとよさそうです。

「チームPerfumeによるライブ」 これってもしかして、UXデザインになりませんか? (Bikky)

良いUXデザインの事例として Perfume のライブを挙げている記事です。
あまりに褒めちぎっていて、かなり贔屓目で見ていることを差し引いて読む必要があるかもしれませんが、このように十分に観察し、その要素を分析するのは大事だと思います。
Perfume に限らず、ライブの体験は優れているものも多く、UXデザイン、あるいはサービスデザインを考えるとき、とても参考になるような気がしています。

マンガなら最後までコンテンツが読まれる?マンガをヒートマップ解析してみた (ferret)

マンガだと最後まで読まれる、つまりスクロールしてもらいやすく、CTAにつながりやすきという記事です。
確かに私も振り返ってみれば、よく自宅に送られてきた進研ゼミのマンガはいつも目を通していた記憶があります。 ただ、当時はそこから進研ゼミを契約しようとは思わなかったので、マンガだからと言ってCV率向上につながるかどうかは怪しげです。 自社の製品、サービスの良さを知ってもらうためのストーリーを考えたうえで、どう伝えるかを検討する中で、マンガがそのひとつの伝え方になる、という位置づけが良さそうに感じます。

List vs grid: which is best for your UX design? (Justinmind)

モバイルアプリで一覧を作るときに、グリッド形式がよいかリスト形式がよいかの記事です。
前者は画像主体のコンテンツ向き、後者はテキスト主体のコンテンツ向きというのが定跡ですが、それに加えて、リスト形式はスクロールするのに適しているなど、詳しい情報が書かれています。
ここで紹介されているリスト形式は、どちらかというとグリッドリストに相当するものだと思います。
また、グリッド形式は画面サイズによってはスクロール方向がわからなくなるので注意が必要です。

The Future Of Mobile Web Design: Video Game Design And Storytelling (Smashing Magazine)

いくつかのビデオゲームのデザインについて実例を取り上げ、ストーリーテリングの重要性などについて記載している記事です。
やや長いですが、見慣れたゲームの画面も出てくるので、意外とあっさり読めてしまうかもしれません。
最初の「ヒーローに仕立て上げる」という内容については、最新のゲームでアバターを詳細に作ることが可能なものが増えてきていますが、そういうところで主人公への共感度を増すと言えそうです。
それ以外にも、ゲームにおけるミニマリズムのWebデザインへの応用など、参考になることが多く記載されています。