UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/3/12)

昨日でちょうど震災から7年が過ぎたわけですが、あまり年月を感じない気がします。それほど強烈な印象、大きな事件だったのだと思います。発生時刻には黙とうをささげましたが、ちょうどスタバにいて、店員と一緒にやりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

モバイルアプリの正しいパーソナライズとは? (UX MILK)

パーソナライズの重要性について、テストの方法も含めて記載されています。
カスタマイズの進化形がパーソナライズというのはその通りですが、パーソナライズは選択肢が与えられない分、いかに適切な内容であるかが問われます。
記事にあるようなテストを繰り返すことで精度を上げていく一方で、ユーザーの自由度を残すこととのバランスや、使い始めでユーザーのデータが蓄積されていないときにどう見せるのかも含めて考えていく必要がありそうです。

11のサービスデザインの定義まとめメモ (hiranotomoki)

サービスデザインの定義について、多くの解釈を載せています。
元々扱う範囲が広いので、定義も少しずつニュアンスが変わっていますが、それぞれの提唱者のバックグラウンドに依存しているようにも思います。
かくいう私は、サービスデザインを「UXデザインを中心に据えつつもビジネスの視点を重視し、事業者側のデザインも行いつつ特定のモノだけでなくサービス全体をデザインするもの」と捉えています。

ミラーの法則から学ぶUXデザインにおける情報設計のルール (Web Design Trends)

マジカルナンバー7に関する記事です。
記事のはじめにテストがあるので、ネタバレになるようなコメントは避けたいと思いますが、とにかくミニマルデザインやモバイルファーストの潮流を考えると、なるべくUI上の情報量は減らしたほうがよいと思います。
ただ、選択肢の数という意味では、よくよく考えてみると、ミラーの法則よりもジャムの法則(たくさんあると選択しにくくなる)のほうが大事なのではないかと思います。

おとぎ話に見たUXの落とし穴 (SEO Japan)

赤ずきんの話を元に、本質的なユーザーゴールを達成するようUXを考える必要があるという記事です。
けっこう長く、おとぎ話は別にいらないのでは、と思うくらい実際の例も多く登場します。
これを読むと、ユーザーへの利便性を考えていると言いつつ、実際には提供者視点になっている場合がありそうだということを感じます。
収益を上げるのはビジネスとして必須要素ですが、UXデザイナーを名乗るからにはユーザーゴールが何なのか、常に意識せねばと思います。

UX Design is a Maze (UX Planet)

「UXデザインは迷路である」という、タイトルだけ聞くとUXデザインの問題のように錯覚してしまいますが、ゴールを明確にしておくとブレずに到達しやすい、という話のようです。
迷路を逆からたどるのは私は邪道な感じがして好きではありませんが、UXデザインにおいては、ユーザーゴールを常に意識しながら進むのが正しい考え方だと思います。
最後のほうに少し書いてありますが、ユーザーゴールに導く方法はひとつではないということ。
ここが迷路とは根本的に異なるところで、UXデザイナーの腕の見せ所でもあるのかもしれません。

Steve Jobs on 6 key principles of user experience (Userfocus)

スティーブ・ジョブズの名言(一部はあまり知られていないものもありますが)から、6つのUXの原則について説明した記事です。
こうして見てみると、ユーザーのことを真剣に考えているなというのを改めて感じます。
私が好きなのは「デザインとはどう機能するかを考える」という2つ目の引用です。
スティーブ・ジョブズの名言、という観点では、ほかにも名言がたくさんあり、いくつか本も出ているのでご覧になるとよろしいかと思います。