UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/2/12)

オリンピックが始まりましたね。普段はあまり観ることのない競技も真剣に応援してしまうというのがなんだか不思議です。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UXデザイナーが守るべき最も重要な15のルール (Adobe Creative Station)

15のルールということで、前半は主にUXに関して、後半はUI、ユーザビリティについてのルールが記載されています。
個人的には9番と13番が大事だなと思いました。
あとは意外と重要なのが15番の項目で、そこに書かれているeBayの事例は興味深いです。

UXに「権威の原則」を当てはめてウェブサイトの信頼性を高める方法 (GIGAZINE)

権威のありそうな人物や会社を提示するとサイトの信頼度が高まるという話です。
サイトに限らず、雑誌の広告やテレビCMなど、似たようなものは昔から多く見かけるので、かなり効果はありそうです。
これらは誇大な表現に陥らないよう、またユーザーに誤解を与えないようにする必要があると思いますし、そこで得られた期待を裏切らない製品・サービスを提供することは必須であると思います。

ニュース解説 - 東大病院でシステムトラブル、電子カルテ刷新直後に混乱 (ITpro)

システム移行後にユーザビリティやデータ移行の絡みでかなり問題となっているという記事です。
システム移行時のこうしたトラブルは、規模こそ違えど頻繁に起こっている印象があります。
パッケージへの移行だとどうしてもカバーしきれない面はあるのかもしれませんが、まずは現在の関係者の洗い出しとその業務フローの理解をしっかり行い、移行する際に何が足りなくて、どういう運用が追加で必要になるかを把握する必要性を感じます。

ルーセルを使うときに起こりがち…5つのユーザビリティミスを知ろう (SeleQt)

https://www.seleqt.net/design/5-big-usability-mistakes-designers-make-on-carousels/

Webサイトなどでスライドショー的にコンテンツが自動切り替えされていくコントロールを「カルーセル」と呼びますが、その使用方法に関する記事です。
ユーザーが全体の長さをわかるようにするとか、ボタンサイズを大きくするとか、そのポイントがわかりやすく書かれています。
ただ、カルーセルでなくてもいいものがカルーセルになっているWebサイトも良く見かけます。
こういったケースを避けるため、どういった場合に使うべきかも考えておく必要がありそうです。

“The screen is dead”: What this means for the future of technology (UserTesting Blog)

「画面は死んだ」という記事で、当然昨今の音声UIやAI技術が画面に取って代わるという話になっています。
この中でも述べている通り、音声UIは受動的なものであるため、提示された単一の選択肢が信頼できるものであるべきだと思います。
その意味で、スマートスピーカーはまだ発展途上だと言えるわけですが、AmazonのEcho Showのような画面付きの製品は、その間を埋める役割で終わるのか、あるいはやはり「画面は死ぬことはできない」のか、今後の行く末が気になります。

Universal design is for everyone, everywhere (MNN)

ユニバーサルデザインについての記事は今まであまり取り上げることがありませんでしたが、この記事は7つの原則がわかりやすく整理されていたので、今回取り上げてみます。
各原則で紹介されている事例も豊富で、ためになります。
アクセシビリティとは異なり、対象が「すべての人」ということですが、記事の最後で「これはほんの常識」と言っている通り、常に設計過程で検討すべき項目として組み込んでいけるよう意識したいと思います。