UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/1/29)

最近とても寒くて、朝布団から出るのが苦痛です。目覚ましと連動してだんだん冷たくなる布団があればスムーズに起きられて便利、とひらめきましたが、そんな布団は誰も買いたくないかもしれません。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

すべてのUIデザイナーが知るべき7つのヒューリスティクス (UX MILK)

UIデザインのヒューリスティクス、すなわちUIデザイン原則に関する記事です。
文中でも出てくるニールセンの10ヒューリスティクスが有名ですが、ここではそれ以外の原則も含めて7つにまとめて紹介されています。
当然これ以外にもアクセシビリティの観点とか、異常系での対応とか、様々な原則があるわけですが、どういったケースでどれを考慮すべきかを適切に判断できるためには、たくさん経験を積んでいく必要がありそうです。

リモコンじゃもったいない、AIスピーカーの利用価値 (日経テクノロジーオンライン)

AIスピーカーの話題ですが、IoTに関する話が中心となっています。
機器をスマホで操作する、というのをUIの外在化という言葉にしていますが、既にそうなりつつあり、今度はさらにその方向性が強まっていくのでしょう。
そのコントローラーとしてスマホAIスピーカーがあるわけですが、将来的にそれ以外への外在化があり得るかもしれず、そういった観点でも考えてみる必要がありそうです。
この記事はもうすぐ無料で読める期間が終わってしまうので、早めに読むのをお勧めします。

自分らしい恋愛ができる相手を探す方法。サービスデザインの考え方を恋愛へ応用した【GLG理論】 (グルーヴィ サービスデザイン ラボ)

恋愛をサービスデザインのプロセスで考えてみるという記事です。
いったい何のサービスをデザインしているのだろうか、という疑問はさておき、サービスデザインのプロセスを身近な例で眺めることができるのは良いように思います。
ただ、最初の調査フェーズでターゲットに直接インタビューすればよいのでは?それを重ねることで、単純接触効果も相まって、その後のフェーズを経ずに済んでしまうのでは?なんてことも考えてしまいました。

The UX of AI (Google Design)

AIのUXデザインということで、Google Clipsを例にとって説明した記事です。
AIだけではユーザーの課題解決にはならない、人間中心のデザインが必要、ということで、実際の検討過程が詳しく書かれています。これを読むと、綿密なリサーチが行われていることがわかって面白いです。
最後のほうに書かれている「AIは機械をスマートにするものから、人の能力を向上するものに変える」という話が出てきますが、これは私がAIに期待していることと重なるので、とても共感できました。
なお、このGoogle Clipsは2月下旬に出荷予定のようです。

The secret heroes of UX Design (Compass of Design)

UXデザインの隠れたヒーローということで、いくつかのUIコントロールなどが紹介されています。
1つ目のプレースホルダーステートは、起動時にUIの骨格だけ表示する画面のことで、Android(Material Design)のガイドラインではプレースホルダーUI、iOSガイドラインでは起動画面(Launch Screen)と呼ばれているものです。忘れがちですが、けっこう重要だと思います。
総じてユーザビリティをしっかり高めよう、という内容になっています。
確かに最近は「UXデザイン」という言葉の陰に隠れがちであるものの、考慮する必要性は昔も今も変わらないと思います。

20 expert opinions on UI trends for 2018 (Be Good To Your Users)

20人の専門家が今年のUIトレンドについて語っている記事です。私がよく読んでいるUX関連記事の執筆者も何人か入っていました。
個人的に気に留まった意見としては、AIスピーカーやIoTなどのUIをわかりやすく進化させる必要があるというものと、UXライティング(というか、よりストーリー性を持ったUX)が台頭するというものです。
どの人がそれを言っているか、是非本文を読んでみてください。