UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/1/15)

最近有名なラーメン屋に並んで食べることが何度かありました。
確かにおいしいのですが、待ち時間の苦痛を差し引くと、そこまで並ばないラーメン屋の味のほうが勝っているように思えてしまう私は行列に向いていない気がします。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

クライアントにUXの価値を理解してもらうための10のヒント (UX MILK)

uxmilk.jp

UXの必要性をクライアントにどう「売り込むか」がまとめられている記事です。
UXデザインは、それを実践した場合に売上がどれだけ上がるのか示しにくいので、こういった対策が奏功するように思います。特に4の他社事例はクライアントにもわかりやすく、共感を得られやすいと思います。
ただ、「UXデザインが売り上げに貢献する」という信念を持っていなければだめでしょうし、1の項目のような「クライアントのため」というだけでなく、きちんと「ユーザーのため」をベースにしているべきだと思います。

認知バイアスによる『自分が正しい症候群』と向き合う (could)

www.yasuhisa.com

UIデザインについて、反対意見も受け入れつつ良いデザインにしていくべき、という記事です。
自分の考えたUIに固執してしまうのは、自他を問わずよく見かけます。結果的にそれが良い案だったとしても、本当にそうなのか疑ってかかり、ネガティブ要素を洗い出すという行為は大切だと思います。
個人的には、作った案を一日寝かして次の日に見ると、「あれ?なんでこんなUIにしているんだっけ?」と、第三者的な視点で批評しやすくなるのでお勧めです。

ラーメン二郎の修業体験をカスタマージャーニーマップで描いてみた (note)

note.mu

カスタマージャーニーマップに関する記事です。
私はラーメン二郎に詳しくないので、そのシステムがどうなっているのかさっぱりわからないのですが、これを見ると何となくわかってくるような気がします。自分の行動をこういったマップにまとめると、振り返りやすくなったり、ターニングポイントがどこだったか気づくことができるかもしれません。
なお、文中に「ラーメンではなく体験を売っている」と出てきますが、これはラーメン二郎に限らず他の分野にも置き換えることができます。今後はすべての業種において、こういった捉え方が大事になってくると思います。

Designing Friction For A Better User Experience (Smashing Magazine)

www.smashingmagazine.com

良いUXのためのフリクションのデザイン、すなわち「わざともたつかせることに」に関する記事です。
似たような記事は多くあるものの、この記事はかなり長く、たくさんの項目が紹介されているので面白いです。
個人的には "Nudging" の項目が興味深く、身近にこういった例をもっと探してみたいと思いました。
当然UXを悪化するフリクションは取り除く必要があり、そのあたりについても最後のほうに記載されています。

User-Experience Quiz (Nielsen Norman Group)

www.nngroup.com

UXのクイズが10問出題されています。いずれもこのサイトで紹介されていた記事を元に出題されていて、回答とともに具体的な記事へのリンクが表示されているので便利です。
けっこう難問揃いで、今までの記事を読んでいないと正解は難しいかもしれません。(と、言い訳させていただこうかなと。)

Japanese Aesthetic Principles, Digital Product Design and Top Gun (UX Planet)

uxplanet.org

日本の美意識と、それが現在のデジタル製品に対して応用できる部分について記載されている記事です。
「渋み」「簡素」「自然」「脱俗」について語られており、なぜか映画『トップガン』での共通性についても言及されています。
「渋み」として紹介されている内容は、どちらかというと「節度のある美しさ」という意味で使われていたりと、解釈にはてなマークがつくものも多いのですが、我々日本人こそこういった日本の美意識といった部分に興味を持って見つめ、デザインに取り入れていけるとよいなと気づかされる記事でした。