UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/12/18)

週末の朝に久々にマラソンを走りました。1kmだけですがタイム計測をする本格的なもので、まじめに走ったらその日一日体調不良になってしまい、歳を感じました。。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

アプリの初回起動時の体験設計を考える (Goodpatch Blog)

goodpatch.com

初回起動時の体験、いわゆるユーザーオンボーディングについての記事です。
かなり長い記事で、具体的な事例も含めて丁寧に説明されています。
初回起動時のチュートリアルは、実際のところ私はほとんど読んでいません。
記事の中でも触れられていますが、モバイルアプリであればストア上の説明で事足りるケースも多く、それらも含めた全体としてオンボーディングを設計し、なるべく早くユーザーにコア価値を体験してもらえるようにする必要がありそうです。

ビールと紙オムツの向こう側、ECサイトでカートを放置させないために (WirelessWire News)

wirelesswire.jp

ビールと紙オムツの話は有名ですが、この記事では主にカートに商品を入れたまま購入をやめてしまった状態、すなわち「カゴ落ち」について書かれています。
なるほどと思ったのは、オンラインの購買の自由度が高いこと、これが逆にリスクにつながるということです。
一方で、オフラインの購買の場合、店員の目があったり、せっかく来たのだからという気持ちがあったり、今だけの割引セールがあったりと、購入を促す工夫もたくさんあり、そういった部分もオンラインの参考になるのではと思います。

参考にしたいウェブ・モバイル用ワイヤーフレームスケッチ20選 (SeleQt)

https://www.seleqt.net/design/web-mobile-wireframe-sketch-examples/www.seleqt.net

主にWebサイトのワイヤーフレームについての記事です。
20選と言いつつ15個しか紹介されていませんが、原文のほうには20個ありますのでご安心を。
一通り見てみると、どのフェーズで使うのか、誰に対するインプットとするのかによって、実現方法(手書きとするかデジタルにするかなど)や、粒度が変わってくると思います。 そう考えると、ワイヤーフレームを描くのに絵の上手下手はあまり関係なく、そのときの状況で必要とされるものを見極め、適切な粒度で描けるというのが最も大事な素養だと思います。

会議のUXをちょっと良くするツールデザイン (Qiita)

qiita.com

ツールを導入して会議のUXを向上させるという記事です。
この中で述べられているタイムキープ、議事録とも大事な要素ですが、どちらもUIがどうというよりも、可視化するということが大切なのだと思います。
会議についてはイマイチなUXが目立ちやすい場面なのか、効果的・効率的な会議運営について以前から様々なポイントが指摘されてきていますが、こういった参加者の体験にフォーカスするのが一番必要なのかもしれません。

The 10 Design Trends Of 2017 That Need To Die (Co.Design)

www.fastcodesign.com

2017年のデザイントレンドで消滅させるべきものについて書かれた記事です。
SNSなどでの作為的なフィード表示など、IT関連のもたらす社会問題ともいえる項目が10個紹介されていて、どれも今年のおさらいにぴったりなものばかりです。
1つ目の項目で「X.A.I.」という言葉が出てきます。これは初耳だったのですが、「Explainable Artificial Intelligence」の略で、AIの処理がブラックボックス化しないよう、経過が説明可能となっているAIのことだそうで、今後のキーワードになっていくかもしれません。

UI/UX Case Study : Designing a better cinema experience (Muzli)

medium.muz.li

映画体験のデザイン、ということで、主にWebサイト上の予約から支払いについてのUX改善に関するケーススタディです。
ある映画のWebサイトをお題として、ユーザーインタビューで見つかったペインをもとに、最低限の体験に絞って改善しユーザビリティテストで検証するという、一通りの流れを見ることができ、参考になります。
なお、お題として用いているのは「シネマシティ」というWebサイトですが、リンク先ではすべてヘブライ語で表示されていて、私にはさっぱりわかりませんでした。