UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/12/4)

だいぶ寒くなってきて、ストーブが欠かせなくなってきました。この先これ以上寒くなる日が続くのかと思うと暗澹たる気持ちになるのと、今までよく冬を乗り切ってきたなと我ながら感心してしまいます。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

ユーザー中心にデザインするための方法を学び・実践する「HCD/UXサークル」 (LIFULL Creators Blog)

www.lifull.blog

不動産サイト「HOMES」で有名なLIFULL社の社内勉強会についてです。
私の所属する組織も比較的勉強会は活発なので、こういった取り組みには興味があるのですが、ここではスキルごとに分けて進めているところが良いと思いました。
また、こういった活動は社内的な理解がないと難しいところがあるので、認められるような働きかけがとても大事だなと思います。
続編もありそうなので期待したいと思います。

AIスピーカーの成否、文化的差異も影響大 (日経テクノロジーオンライン)

techon.nikkeibp.co.jp

AIスピーカー、スマートスピーカーが一気に浸透してきましたね。
今はまだアーリーアダプターが購入の中心だと思いますが、この記事は日本での今後の見通しについて、主に文化的側面から解説されています。ハイコンテクストな日本語の表現など、ハードルが高そうなのはその通りだと思います。 記事でも触れられているとおり、音声入力はNUI(ナチュラルUI)と呼ばれますが、現状はまだまだ「ナチュラル」ではないので、もっと自然な会話ができるようになってからが、本当の勝負だと思います。

モバイルデザインにおける独特のポイント:メニューボタンはどこに置くべきか (SeleQt)

https://www.seleqt.net/design/why-mobile-menus-belong-at-the-bottom-of-the-screen/www.seleqt.net

ハンバーガーメニューの置き場所を上ではなく下にすべき、という記事です。
親指が届きやすいところということで合理的な説明ではありますが、一方で、視線の動きでは左上が初めに目につきやすかったり、マテリアルデザインのガイドラインが上に置くよう規定していたりしているので、一長一短だと思います。
この記事では今までの慣習に囚われないように、と書かれていますが、どちらにするにしても、ハンバーガーメニューを使うことで具体的なメニュー項目を隠してしまうのはやめたほうが良いように思います。

弊社における不適切な通知に関する御詫び (mikan)

mikan.link

アプリの通知で開封率を上げるための釣り通知をしてしまったことに対する謝罪記事です。
ネット上では、「グロースハック偏重の行き着く先」とか「ユーザー軽視で本末転倒」といったような批判的な見方が多かったのですが、個人的には大々的に画面キャプチャを貼ってあるあたり、話題作りのためのマッチポンプにも見えてきます。
もしそんな意図があるとしたら、このお詫び記事さえもグロースハックの一環だということが言えそうです。

Is it a genuine shock to argue we are all designers?(Boagworld)

boagworld.com

すべての人がデザイナーとしてデザインの意思決定をしていくべきだという意見に対する賛否に関する記事です。
筆者はこの意見に賛成の立場で論じています。餅は餅屋、という考えもあると思いますが、ビジネスにデザイン的な視点を、ということになると、やはり多くの人がデザインにかかわっていったほうが良いと思います。
UXデザインとしてとらえた場合でも同様に、UXデザインについてはUXデザイナーがやるべき、というよりは、開発メンバー全員がかかわっていくのが理想的な形なのだろうと思います。

How to Improve Scrolling Experience in UX Design? (THINK 360 Studio)

think360studio.com

画面のスクロールに関する記事です。
タブなどでの切り替えよりもスクロールのほうが良い、としているのは、意思決定が容易といった理由などで説明されていますが、最近のトレンドでタイムラインUIにユーザーが慣れている、ということもありそうです。
バックボタンで元のスクロール位置に戻るようにする、など注意すべき点についても触れられていますが、何より、様々なスクロールパターンを見ることができるのが参考になります。