UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/11/27)

この週末はお休みを取って熊本に旅行してきました。まだところどころでブルーシートで覆われていたりと、震災の爪痕は残るものの、くまモン一色で元気な一面も見ることができました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

短期間でUI改善の糸口を発見する!ヒューリスティック評価の手法とポイント (Goodpatch Blog)

goodpatch.com

ヒューリスティック評価や認知的ウォークスルーについて記載した記事で、比較的珍しいと思います。
やや後者の説明が物足りない気もしますが、前者については詳細な説明や知見が含まれていて、参考になります。
評価結果のまとめ方のところで「重要度」と「改善難易度」で評価を行っていますが、「ユーザー遭遇頻度」も併せて判断すると良さそうです。

UXデザインの現場でよく使われるフレームワーク・手法21選 (Workship MAGAZINE)

goworkship.com

UXデザインの手法についてまとめた記事です。
たくさんの手法が紹介されていて、4番目の「カルチャー・プローブ」などあまり聞き慣れないものも見ることができます。
どういうときにどれを使うかなど、具体的な利用についてはそれぞれの手法について詳細を調べていく必要がありそうです。

「サービスデザイン」の最前線を、マドリッドのグローバルカンファレンスで体感してきた (AdverTimes)

www.advertimes.com

先日マドリッドで行われたサービスデザイングローバルカンファレンスの報告記事です。
私は昨年参加したのですが、今年の雰囲気が伝わってきました。
アメリカ系がビジネスに結び付けられているケースが多い印象というのは、昨年はあまり感じられなかったので興味深かったです。
パブリックセクターでのサービスデザインについては、やはり日本ではそれほど話を聞かないということですが、個人的には日本でも実践されている例はそれなりにあり、それを積極的に発信していないだけなのでは、と思っています。

五感の相互作用を活かすクロスモーダルデザイン (marketing cloud laboratory)

uhuru.co.jp クロスモーダルデザインというと、なんだか難しい概念に聞こえますが、視覚や聴覚など、複数の感覚で表現するというものだそうです。
その世界での経験が豊富なほうがVRでも現実として意識しやすいとのことですが、以前私もかなりリアルなドライブシミュレーターに乗ったときに、無免許運転よりダメな運転になってしまったことがあります。
これはシートがまったく動かなかったために、体に慣性を感じず、感覚がずれたことが原因だったように思っていたので、なんだか納得感がありました。
単にリアルな運転も下手なだけだとも言えますが。。

Skeuomorphic Design — A controversial UX approach that is making a comeback (Muzli)

medium.muz.li

スキューモーフィックデザインについての記事です。
これは立体的な、現実社会にある物体を再現したデザインのことで、少し前まで流行っていましたが、最近はそれとは対極にあるフラットデザインが主流です。ただ、ここにきて IoTやVRのおかげで復活してきているとのことです。
確かにこれらは現実社会の拡張がキーになるので、その傾向はあるのだろうと思います。昔取った杵柄というわけではありませんが、そうした設計も考慮する必要がありそうです。
一方で、記事中にある「ユーザーの進化」(これはこれで面白い表現です)も考えると、これらの分野でもそのうちスキューモーフィックデザイン→フラットデザインの流れが起こるのかもしれません。

Hamburger Emoji (🍔) War: Why Is Apple Right (Prototypr)

blog.prototypr.io

ハンバーガーの絵文字についての記事です。
味覚ではなく、視覚で考えたときの正当性がわかり、興味深いです。
確かに小さく表示したときにはつぶれてしまって見づらくなるケースは多く、アイコンやタイポグラフィをデザインするときには気をつけるべき点です。
それにしても、これほどEmojiが海外でも通用する日本語になるとは思いませんでした。