UX関連記事 (2017/11/13)
最近ドラゴンボールを読んでいます。遥か昔に読んで以来ですが、やはり面白いです。神龍に願いを伝えるとしたら何にしようかな。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。
「お金を払った感」はどのようにデザインすればよいのか (Goodpatch Blog)
フィードバック全般、特に電子決済時のフィードバックに関する記事です。
アプリやWebサイトに限らず、ユーザーが何かしたときにそれが受理されたか、その結果どうだったかのフィードバックは重要ですが、金銭の動きとなるとフィードバックはさらにシビアにならざるを得ません。
記事にある通り、電子決済であれば、安心感のためにもわかりやすいフィードバックが求められると思います。
その意味では、Edyの決済完了時の「シャリーン」という音は、支払い完了がわかりやすく、ちゃんと物理的なお金も想起しうる、よくできたサウンドデザインなのだと思います。
【OKボタンはダイアログボックスの右側?左側?】適切なボタンの配置について考える (SeleQt)
http://www.seleqt.net/design/why-ok-buttons-in-dialog-boxes-work-best-on-the-right/www.seleqt.net
OKボタンの位置に関する記事です。
視線の移動を少なくする点、「次へ」といった方向性を意識する点は参考になります。
プラットフォームに従うだけでは不十分とのことで、確かに実利用シーンは想定しつつ設計する必要があると思いますが、プラットフォームのルールに従うのも、ユーザーの認知負荷やスリップ(間違えて選択してしまう)を減らすために大事なことだと思います。
ちなみに現状のOKボタンの位置は、Windowsは左側、AndroidやiOSのモバイルは右側、Webはユーザーの利用動向により左側主流から右側主流に移ってきている、という感じでしょうか。
時代遅れのデザインでもAmazonから学びたい、UX設計4つの手法 (WPJ)
Amazonの優れたUXデザインについての記事です。
3番目の「ユーザーアクションの障害をなくす」というのが一番重要で、ここに書かれている以外にも、次ページ表示時、一瞬で表示される設計になっているなど、ユーザーの導線にかなり気が配られていると思います。
で、Amazonのデザインが時代遅れかというと、個人的にはそうは思わないのですが、それは私がUX至上主義に毒されているのか、単にセンスがないだけなのか、いまいちわかりかねます。
人を思いやり、リアルタイムに形を変える横断歩道「Starling Crossing」 (IDEAS FOR GOOD)
未来の横断歩道の実証実験に関する記事です。
交通量に配慮しつつ、人の認知をサポートして事故を抑えるということで、とても優れたUXデザインだと思いました。
日本の場合、横断歩道ではあまり車が止まってくれないので、さほど効果的ではないのかなとも思ってしまいますが、いずれにしても交通事故は身近な危険であり、社会問題でもあります。
車にできること、歩行者にできること、道路などのインフラでできること、それぞれがそれぞれの立場で真剣に考えていく必要がありそうです。
The relationship between design deliverables and presentation skills (uxdesign.cc)
UXデザインの成果物とプレゼンテーションスキルの関係についての記事です。
結論から言うと、この両者は密接に関連しているそうです。すなわち、UXデザインの成果物は重くなる傾向があるため、それ自体の説明と、細部にとらわれないストーリーテリングとのバランスが大事、とのことです。
ただ、UXデザインの成果物を伝えるのが難しいのであれば、それ自体のUXがイケてないような気もします。
私も注意せねばと思いますが、成果物作成の際は常に「どう伝えるか?」を考えながら取り掛かるのが良さそうです。
The iPhone X Is A User Experience Nightmare (Co.Design)
タイトルからしてひどい言われようですが、確かにその要素はあるのかもしれません。
実は私もiPhone Xを買いたいと思っていたクチなのですが、業務の一環で記事中の引用画像に似た資料を作成したところ、ジェスチャーが多すぎて資料が完成する頃には買う気がかなり失われてしまいました。
記事の最後にシンプリシティの話が出てきますが、ボタンがなくなることで複雑さが増すのであれば、それはシンプリシティと呼べないのではと思います。
ただ、重要な点としては、スマートスピーカーが急速に普及する中、音声やジェスチャーといったNUI(ナチュラルユーザーインターフェース)が今後も増えることが予想されます。
きっかけが示しにくく、覚えるという手間も発生することになるNUIに対して、ユーザーの負荷をどう軽減していくか、iPhone Xを機に考えていきたいです。