UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/10/9)

選挙が始まりましたね。私は選挙カーの賑やかさが苦手で、あまりにうるさいと「こいつには絶対入れねー」と思ってしまう心の狭い人間です。 さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

相手を説得するときにデザイナーがやってはいけない8つのこと (UX MILK)

uxmilk.jp

コミュニケーションで注意する点についてまとめられている記事です。
人によっては耳の痛い話かもしれません。私も読み進めていくうちにいくつかフラッシュバックする記憶があったりしました。
どれも重要なポイントですが、中でも「相手の自由なフィードバックを求める」は意外とやってしまいがちかなと思います。
相手が何を指摘してよいかわからず、後になってだんだん全貌が見えてきたところで指摘する事項が出てきたときには遅い、というのを避けるためにも、何かしらレビューする観点の提示は大事だと思います。

UX改善に注力しつつも、売上減に怯えるパブリッシャーたち (DIGIDAY)

digiday.jp

ユーザー体験を向上させるために邪魔な広告、ポップアップ広告などを減らすと、今度は収入減になるという話です。
記事の中でも触れられているように、UX向上と広告収入だと明確な効果を示せない前者の「分が悪い」と言うことになってしまうと思います。
ただ、ポップアップでユーザーのタスクを疎外するのは、長い目で見てマイナスであることは間違いありません。
ユーザーに無理矢理見せるのではなく、ユーザーの見たい広告が見られるという、Win-Winの関係になるような表示方法を模索して、徹底的に考えていけると良さそうです。

デザイン思考って結局なんだろう?通勤カバンの買い替えから考えてみた (DODA Creater's Blog)

doda.jp

通勤カバンからデザイン思考を考えるという記事です。
買い替えるのは手段、目的は快適に通勤すること、という気づきが良い感じです。
私も最近通勤カバンを買い替えたのですが、私の場合は通勤客を観察することをしました。
電車でどう持っているのか、どう持ちながら歩いているか観察して、どういったものを買えばいいか考えました。
これもデザイン思考的な考え方と言えるのかもしれません。

機械的な質問にならないために!インタビューのコツを徹底解説 (ferret)

ferret-plus.com

ユーザーインタビューの話かと思いましたが、どうやらWEB記事を書くときのインタビューの話のようです。それでも基本的な要素は変わらないので、参考になるかと思います。
6W2Hの話が出てきますが、中でも "Why" が最重要だと思います。背景を知ることで、ストーリーにも深みが増すと思います。
あと大事だなと思うのは、誘導に気を付ける点です。私は話を引き出すために「たとえば○○というのはどうか?」というように例示することも多いのですが、それが思っていないことを話してしまうことにつながらないよう、気を付ける必要性を感じています。

Why All UX Designers Should Be Creating User Journeys, And Here’s How To Make One (Creative Cloud blog by Adobe)

blogs.adobe.com

ユーザージャーニーマップ(カスタマージャーニーマップという呼び方のほうがメジャーかも)の作り方についてです。
「事前にユーザー調査を実施すべき」「いきなりきれいなものを書こうとしない」「ステークホルダーに理解してもらう」といった重要なポイントが詳しく書かれていて、参考になります。
また、具体的なマップを眺めることができるのも良いと思います。
個人的にはAs-Is(現在のユーザージャーニー)とTo-Be(将来的なユーザージャーニー、新製品・サービス導入後の姿)の使い分けと注意点も気になるところです。

Native apps vs Web apps: A designer’s perspective (Muzli)

medium.muz.li

ネイティブアプリとWebアプリでどちらを選ぶべきかの記事です。
以前から似たような比較は多いのですが、この記事はポイントがまとまっていてわかりやすいです。
これ以外のポイントとしては、ネイティブアプリの場合、起動が容易という利点があります。Webアプリの場合はWebクリップを作らなければアクセスにひと手間かかってしまうのが難点です。
一方で、なぜこれをネイティブアプリで作ったのか?と言いたくなるようなアプリがあることも確かですが。