UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/9/11)

ついに男子100mが9秒台に突入ですね。いつの間に日本人はこんなにも足が速くなったのでしょうか。 さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

フローチャート設計の最新UX用語と、4つの役立つツール (Workship MAGAZINE)

goworkship.com

いくつかのフローチャートや、それを書くためのツール(主にSketchのプラグイン)が紹介されています。
ワイヤーフローという表現はあまり馴染みがありませんが、一般的にはUIフローと呼ぶケースが多いように思います。
また、ここでいうUIフローは、DoGoマップとして定義するのも有効だと思います。
いずれにしても、UIのフローと、それ以外も含めたユーザーのアクティビティフローの双方を定義するのは大切なプロセスだと思いました。

フラットデザインのウェブサイトはユーザーの時間を無駄にしブランドを傷つける可能性がある (GIGAZINE)

gigazine.net

原文を紹介しようと思ったら、早くも訳文が出ていましたので、こちらを紹介します。
押せるかどうかわかりやすいとユーザーは早くタスクをこなせる、というのは当たり前と言えば当たり前ですが、かといってちょっと前のようなテカテカのボタンデザインになっていると、このサイト古臭いけど大丈夫かな?という気持ちになる可能性もあります。
フラットデザインというトレンドを押さえつつ、リンクやボタンはそれとわかるようなビジュアル上の工夫を欠かさないようにする必要がありそうです。

シャンプー容器のギザギザ、なんでついてるの?⇒ あの企業の“神対応”がきっかけでした (ハフィントンポスト)

www.huffingtonpost.jp

シャンプーのギザギザは私も良いデザインだと思います。
実用新案を意図して取らなかったというのは、企業の利益を損ねてでもユーザーの便益に配慮した、というよりは、長い目で見て企業の利益になるという判断があったのではと推測します。
もし似たような場面に出くわしたとき、UXデザイナーとしては、そうした長期的視野で判断を行いたいものです。

世の中の老眼諸氏よ、もっと怒れ (PC Watch)

pc.watch.impress.co.jp

スマホで読む純文学サイトに関する記事です。
文字サイズの拡大ができないということで、アクセシビリティの課題がありますが、個人的には縦スクロールというのも本当に使いやすいのか怪しい感じがします。
恐らく限られたリソースの中でどれを優先すべきか考えた上での結論なのだと思いますが、ここで名前の出ている企業の社会的立場から考えれば、きちんとアクセシビリティを考慮して然るべきだと思います。

The Top 10 User Experience Design Trends for 2018 (designerspace)

designerspace.co

だいぶ気が早いですが、2018年のUXデザイントレンドについてです。
1番や2番はすでに言われているところがありますが、5番のパスワードがなくなるというのは、UXのみならずUI検討にも大きく影響しそうです。
個人的には8番目のシナジーフィードバックに興味をひかれました。やや小難しい内容ですが、UXデザインとしてチャレンジングなトピックなのではと思います。
その他粒度はバラバラですが一見の価値ありです。

How to find more usability problems with fewer users (Userfocus)

www.userfocus.co.uk

少ない人数でもユーザビリティテストで課題を発見する方法について説明した記事です。
3点ほど挙げられていますが、その中で「観察者を増やす」というのはなるほどと思いました。
観察者が少ないと、見落とされたり、何らかのバイアスがかかって問題と意識されなかったりする可能性もあります。
観察者が多ければ、課題発見の機会も増えるわけなので、これは是非実施したほうがよさそうです。
なお、ユーザビリティテストの実施人数は5名がよいというのは神話だとも記載されていますが、とはいえ見積もり段階で人数の目星をつけるには妥当な数字なのかなと思います。