UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/8/7)

先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

次世代のワイヤーフレーム「マイクロフレーム」とは (UX MILK)

uxmilk.jp

マイクロフレームとは、ワイヤーフレームをより低コスト・低忠実度で作成するものだということで、それについて利点などを説明した記事です。
記事の中で説明されているように、確かに私たちは同様のものをホワイトボードに書いては消し、を繰り返してきているように思います。
記事ではプロトタイピングツールを使ってマイクロフレームが作られていますが、そこまでしなくても、ホワイトボードの殴り書きを写真に撮って共有するだけで事足りるのかもしれないと思いました。

UIは変えちゃいかん! Microsoft の UI/UX 音痴について:Mostly Harmless (Itmedia オルタナティブ・ブログ)

blogs.itmedia.co.jp

microsoftのwindows10のアップデートでUIが変わったという話です。
確かにwindowsのUI変更はろくなことがありませんが、システム提供側として「より良いものを目指す」という姿勢は大切だと思います。
意思を持って変えるのであれば、変更の利点を伝わりやすくする工夫や、昔からのユーザーもソフトランディングできる仕組みの提供が必要だと思います。
その意味で、「変えちゃいかん」というよりかは、変えるときはネガテイブインパクトを考慮し、そのための対策をすべきだと思います。

フリクション」がUXを良くする!少しの「手間」を取らせるデザインがよりよい理由 (SeleQt)

www.seleqt.net

フリクション」というと某サインペンが思い浮かびますが、ここでは「障壁」的な意味合いで使われています。
果たして確認ダイアログがフリクションと呼べるのか謎で、ゲームとノンゲームでもその位置づけは大きく変わると思いますが、それらが必要な場面は多々あります。
これらはUXデザインの段階においては「必要なもの」と意識されるはずなので、フリクションを意図して入れるというより、ユーザーゴールを考えてそれに対して真摯にUXを設計すればよいように思います。

UX/UIデザイナーになりたい就活生に読んでほしい | 体験して分かった、ユーザーからの「ありがとう」で知ったUXデザインの意味 (みんなのウェディング)

www.wantedly.com

こちらはリクルーティングのための記事なので、ちょっと毛色が異なりますが、個人的に気づきがありました。
それはUXデザイナーはユーザー中心の仕事をしている割に、直接ユーザーから「ありがとう」という言葉をもらう機会が少ないということです。自分の仕事がちゃんとユーザーに受け入れられているのか、ユーザビリティ評価といった事務的なフィードバックからではない、主観的な実感を得る機会があるといいなと思います。
また、UXデザイナーに限らず、多くの職種の人がユーザーからの感謝を実感として得られる場を増やしていく取り組みは重要だと思いました。

The Golden Age Of UX Won’t Last. Here’s How To Prepare For What’s Next (Co.Design)

www.fastcodesign.com

UXの黄金時代は続いていかないので、次に備えよ、という話です。
同様のことを話題にした記事は以前からいくつも出ていますが、その多くがあまりしっくりこなかった中で、この記事は説明がわかりやすく納得できます。
ユーザー中心で使いやすいアプリやサービスという観点も必要だが、今後はビジネス戦略やビジネスの成長という観点もが必要になってくる、ということです。
最近になってようやくサービスデザインが取り上げられることが多くなってきましたが、そのあたりに背景があるのかもしれません。

The Little Details and Why They Matter to Your Users (UsabilityHour)

usabilityhour.com

冒頭の黒いマグカップの話を読んで、確かに自分でもいつの間にかお気に入りのマグカップがあることに気づきました。なぜお気に入りになったんだろう?という点をよく分析して、自分のアプリやサービスに還元できるとよいように思いました。
この記事では、そのような「黒いマグカップ」になるための細かいポイントが書かれています。
AirBnBの例 (2つ出てきますが、特に最初のほう) は参考になります。