UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/9/4)

洗濯物を干したのに雨に降られてすべて濡れてしまいました。まだ着ていないのにもう一回洗濯するのは悲しいですね。 さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UXデザインの失敗を回避するためのVUCAという考え方 (UX MILK)

uxmilk.jp]

「UXデザインを失敗に導くアプローチ」ということで、「UXデザインあるある」が記載されていて、興味深く読みました。
「ユーザーのため」を実現するには、「メンバーのため」も重要、という件は確かにその通りで、内部のコミュニケーション、コラボレーション、ファシリテーションはUXデザインを行う上で必要不可欠なことなのだと思います。
「VUCA」という言葉は不勉強ながら初めて聞きました。今は予測不可能な不確実な時代ということだと思いますが、今までも将来が見通せる時代など一度もなかったような気もします。

UXデザインプロジェクトにおけるエクストリームユーザー調査の進め方 (えそらLLC UX ブログ)

esaura.jp

エクストリームユーザー(製品・サービスのユーザーのうち、極端な使い方をしている人)への調査についての記事です。
「エクストリームユーザーはヘビーユーザーではない」点や、調査を行う上での課題など、なるほどと思う点が多くありました。
この中でも書かれていますが、エクストリームユーザーが見つからない問題は大きいように思いますが、通常のユーザーインタビューの中で、エクストリームユーザー的な使い方、ハッキングがなされているケースが見つかることもよくあります。
エクストリームユーザーまでいかなくても、そういった部分を見逃さずに次のフェーズに活かしていくのが有効だと思います。

設計ミス、設置ミスの感が否めない。町で見かけた何かがやばいデザイン (カラパイア)

karapaia.com

たくさんの残念なデザインの例が紹介されていて、眺めているだけでも楽しいです。
一部は狙ってやったものもありそうですが、多くは実際にどういう状況で使われ、どうやってユーザーに使われるのか、といった点の考慮不足と言えそうです。
やはり単体のデザインだけでなく、利用文脈はとても大切だと感じました。

ランディングページにマンガを配置!マンガ有無のABテスト結果に迫る (ferret)

ferret-plus.com

目立つ位置にマンガを置いた場合の効果についてです。
複数のパターンで調査されていて、参考になります。
マンガの優れている点として、イラスト自体がアイキャッチになる点、ストーリー仕立てになっているため、すっと入ってくるという点があると思います。
マンガを配置するかどうかは別にしても、こういった要素は不可欠なのだなと思います。

Friction Isn’t Always the Bad Guy in User Experience (Chargebee’s SaaS Dispatch)

www.chargebee.com

手間がかかるということが常に悪いというわけではない、という記事です。
確認ダイアログのようなベーシックな例から、いわゆるイケア効果と呼ばれる、自分の手間をかけたものにより価値を感じるという心理学的な要素まで、実際の事例を交えて説明されています。
単純にステップ数を減らせればハッピー、というわけではなく、ユーザーの感情を知ることが大事だと言えそうです。

Back-to-Top Button Design Guidelines (Nielsen Norman Group)

www.nngroup.com

Webサイトでよく見かける「ページ上部に戻る」ボタンについてのガイドラインです。
ボタンを表示するかどうかを分けるページの長さの目安だとか、テキストも入れておくといったような細かい点がまとめられていて、ボタンをつけたいと思ったらこの記事を参考にすれば事足りそうです。
一番なるほどと思ったのが、何のために「ページ上部に戻る」のか、それを考えるといった視点です。
ユーザーが戻った後に行いたい行動によっては、わざわざページ上部に戻さずにそのための手段を提供できれば、それに越したことはないのかもしれません。