UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/6/17)

この週末は大雨が降りましたが、そのせいで道もかなり渋滞していました。この「雨が降ったら車が増える」現象が謎で、増えた分の人たちは普段何を使って移動しているのだろうかと考えてしまいます。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ショッピングカートかウィッシュリストか: あとで買う商品を残しておく、ECサイトの機能 (U-site)

ショッピングカートがお気に入り的に使われているという記事です。
長文ですが、翻訳が丁寧でわかりやすいです。
今までの自分の行動を振り返ってみると、たしかに比較用としてとりあえずカートに追加するなど、本来のカートの使い方ではない使い方をしていたように思います。
吟味用のリストを用意して、そこで比較や購入に移動できるなど、現実のショッピングカートのメタファーから離れたデザインを検討しても良い時期に来ているのではと思いました。

デジタルウェルビーイングを実現する ”使わせない” デザインとは? (berax)

スマホが人々の時間を奪っていることに関する記事です。
様々なデータを元にスマホ依存の話が紹介されていますが、UXデザインにもその責任の一端があるという話も紹介されています。
「使わせないデザイン」については、どちらかというと使い過ぎにならないよう促してくれる系が多いですが、自分が本当に時間を費やすべき情報や行動を促してくれるようなデザイン(AI かな?)が出てきてくれるといいなと思います。

スイスのIT企業が“にわか応募者”対策のために「ひどいサイト」を開設!? (AdGang)

わざとユーザビリティのよろしくない採用ページを作ったという話です。
中身を見てみると、確かにこれはイライラしそうな UI なのですが、これで優秀な人材の応募が増えるというのが不思議です。
これなら自分でも改善提案できそう、と返ってレベルの低下を招くのではと思いましたが、そんなことはないのでしょうか。
それはそうと、「自称UXデザイナー」という表現が出てきますが、これは全員自称なのではと思います。

ユーザビリティテストとは?重要な理由とテスト実施の手順 (AtoOne)

ユーザビリティテストについての入門的な記事です。
Web 寄りの情報が多いですが、かなり細かく説明されています。
この記事ではユーザビリティテストの定義がかなり広くなっていて、アンケート評価も含まれていますが、ユーザー参加型のテスト、いわゆるユーザーテストと同義に使われるケースのほうが多いように思います。
最近は UXテストという表現もありますが、それぞれの正確な定義はさておき、何を確認したいか、仮説は何か、ちゃんと共通認識を得た上で、それを確認できる方法を考えるというのが良さそうです。

User Experience: Best Practices on Effective Visual Hierarchy (Design4Users)

画面内のビジュアルヒエラルキーに関する記事です。
ビジュアルヒエラルキーというと的確な訳語がないようにも思いますが、中身を読むと情報構造設計やレイアウト設計と言い換えてもよいと思いました。
主に Webサイトについて、どういう点に気を付けるべきか、事例を交えて紹介されていますが、Webサイトに限らず、アプリでもそのまま適用できるものになっているのではないかと思います。
下のほうにある別記事へのリンクも、理解を深めるのに役立ちそうです。

8 best books on color theory every UX designer should read in 2019 (UX Choice)

UXデザイナーが読むべき色彩に関する本について紹介している記事です。
UXデザイン関連の本ではなく、色彩に特化しているのはけっこう珍しいです。
8冊紹介されていて、それぞれ簡単な説明がついていますが、ざっと調べてみたところ、1冊目と 5冊目しか日本語訳で出ているものがないようです。
後者については「配色の設計」という本で、私も読んだことがあるのですが、色の基本について知るにはちょうど良い本だと思います。

UX関連記事 (2019/6/10)

少し前から「アーモンド効果」という飲み物がおいしくてよく飲んでいます。そういえばアーモンドってニキビになりやすかったっけ?と思いつつ、もうそんな年頃ではないので気にしないことにしました。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

失敗をきちんとデザインするということ (UX MILK)

失敗のデザイン、ということで、冒頭で大きな失敗について書かれていたのですが、読み進めていくと、もう少し小さな、UI 上のエラー発生時の対処についてがメインの内容でした。
言ってみればユーザビリティ改善の話ですが、確かにここで取り上げられている Uber の例はいただけません。
エラーが発生したときにどう伝えるか、解決策の提案はあるかなど、ユーザーがいかにストレスなく対処できるかが大事だと、改めて感じました。

アマゾンゴーに意外と多くの店員がいる訳 (プレジデントオンライン)

Amazon Go の顧客体験に関する記事です。
人にやってほしいところにちゃんと人を張っている点や、会社のミッションレベルから落として店舗設計している点などが詳しく説明されています。
私もまだ体験したことがないのですが、これを読むと、ただ単に無人店舗で便利、という捉え方ではダメだなと感じました。

日本からグローバルなプロダクトが生まれにくい5つの理由 (berax)

日本から世界的なアプリやサービスが生まれにくい件についての記事です。
挙げられている5つの理由については、どれもなるほどと思えるものばかりですが、「日本と世界の違い」というよりかは「古い考え方や行動と新しい考え方や行動の違い」と言い換えることもできそうです。
いずれにしても、ひとつ目の「まずは日本で」という考え方から「いきなり世界で」と変えるのは、日本人にとってはなかなか難しいのかもしれないなと思いました。

リアルとデジタルが混在するサービスの型 (Goodpatch Blog)

オンラインとオフラインの双方にまたがるサービスについての記事です。
3通りのパターンに分けて、代表的なアプリやサービスが紹介されています。
それぞれのアプリやサービスはそれほど詳しく説明されているわけではありませんが、知らないものもたくさんあって参考になります。
今後の話で、リアルとデジタルの境目がなくなるということも出てきますが、そうなったときにその中心にあるのは依然としてスマホなのかどうなのか、思いを巡らせました。

UX Checklist: Is Your Banking User Centered? (+ UX tips to integrate right away) (UXDA)

UX のチェックリストに関する記事です。
対象としては、銀行の UX とか、FinTech の分野を想定した内容になっていますが、それ以外の業界にとっても流用できるものになっていると思います。
前半にチェックリストが掲載されていて、後半にそれらの解説や達成基準が書かれています。
特に後半部分に差し込まれたカード(?)が参考になると思います。

Does the Web Really Need Cookies? (Webdesigner Depot)

Webサイトでのクッキーの必要性についての記事です。
クッキーの問題点や代替案について説明されていて、確かになくてもやっていけるんじゃないかと思わせるような内容になっています。
個人的にはクッキーの許可の取り方にも問題があるのかなと思います。
どうも提供者側の視点が多く、たとえユーザーにとってのメリットが十分訴求できないとしても、せめてユーザーの視点からの文章になっている必要があると思います。

UX関連記事 (2019/6/3)

先日田んぼに出かけてとってきた大量のオタマジャクシがすくすく成長しています。みんな元気にカエルになったら一体我が家はどうなってしまうのか、と戦々恐々としています。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ここがちゃうねんデザイン思考。5つの違いを理解してモヤモヤを解決 (berax)

デザイン思考に関する記事です。
言葉は知っているけどやっぱりなんだかよくわからないという人向けに、今までの考え方とどう違うのか、5つの項目で簡潔にまとめられていて、解説も非常にわかりやすいです。
この中で大事なのは3番目と4番目だと思いますが、ここだけ見ると、デザイン思考ってジョブ理論の考え方にも近いんだな、と感じました。

直観的デザインで用途が一目瞭然 筑波大の学生が作ったごみ箱に反響続々 (デイリースポーツ online)

「わかりやすい」と最近話題になっていたゴミ箱のデザインについてです。
確かに見た目そのままなのでわかりやすいと思いますが、それだけではなく、記事を読むと管理や清掃についても配慮していて、素晴らしいと思います。
「直観的」という表現が使われていますが、こうしたものを見るにつけ、見た瞬間わかるデザインというのは、何もないところからぽっと出で生まれるものではなく、人々の文化や経験にいかにミートしたデザインになっているか、が肝なのだと思いました。

「ペルソナに共感する」ってなんだ? (メンバーズ)

ペルソナを作り、使うときの「共感」についての記事です。
共感という言葉はここ数年よく聞くのですが、ここで書かれているように、その人の気持ちになって考える、追体験するというのがポイントになりそうです。
記事では「実際に言っていないことも代弁する」とありますが、これは実際のところどうなのかわからないので、想像を膨らませるのは慎重にしていく必要があると思います。
とはいえ、そうした議論が空中戦になるより、ペルソナを軸に進めていけるのは有益だと思います。

ノンデザイナーでも配色に悩まない!デザインアイデアを検索できるデザイナー向け検索ツール Muzli Search (PhotoshopVIP)

先日リリースされたデザイン検索サービスについての記事です。
使い方についてざっと紹介されていて、試してみるのに最適です。
私も試してみましたが、dribbble と似ているかなという感想を持ちました。検索結果がなかなか思い通りにならない部分もあり、これは今後に期待かなと思います。
なお、運営元でも記事(英文ですが)が出ているので、そちらもどうぞ。

White on black or black on white? The pros and cons of Dark Mode (UX Collective)

白基調のUIと、黒基調のUI(ダークUI とかダークモードとか言われます)についての比較記事です。
実際のデータを元にそれぞれの特色がまとめられていて、非常に参考になります。
ダークUI は最近のトレンドになりつつありますが、同じくトレンドであるウェルビーイングの考え方が高まるにつれて、今後さらに増えていくのではないかと思います。
以下の記事も、それぞれの使うべき場合と使うべきでない場合がわかりやすくまとめられていて、参考になると思います。
Dark vs Light UIs: Which One Should You Go For? (Prototypr)

4 Times When it's OK to Trick Users (Webdesigner Depot)

ユーザーを騙してもいい場合について書かれた記事です。
内容を見てみると、待つ時間を短く感じさせるなど、「騙す」というよりは、「ごまかす」と訳したほうが良さそうな項目が並んでいます。
個々の対応が UX を下げているわけでもなく、全体としてユーザーが満足できるようになっていれば、こうしたものは取り入れていくと良いのではと思います。

UX関連記事 (2019/5/27)

布団を圧縮袋に収納したのですが、最後掃除機で空気を吸えず、体で押し込んで空気を出しました。うまくいったのですが、やってる最中の姿はかなり情けないものがあります。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

幸福のデザインを忘れていませんか (U-Site)

最近の UXデザインに関する指摘で、UXデザインがマーケティングの文脈で話される中で変節していることが説明されています。
「毒されている」という強い表現になっていますが、ユーザー中心の考え方が製品開発からだんだんと広がって溶け込んでいく中で、それぞれのバックグラウンドで語られる以上、ある程度仕方のない部分もあるのかもしれません。
ただ、UX でも CX でも「体験」というからには、「どう売るか」という観点でユーザー調査やモデリングをするより、「どういう体験をしてほしいのか」を出発点に議論したいなと思います。

ユーザの状態を言葉にするデザインはするな! (UX TIMES)

けっこう過激なタイトルですが、現在の状態を示すテキストが返ってわかりにくさを助長しているという記事です。
UIの世界ではけっこう有名な話で、その言葉が今の状態を指すのか、選択した後の状態を指すのかで混乱するケースが多く、それを鑑みてデザインする必要があります。
その意味では、この記事で書かれているような「言葉をデザインに入れてはならない」というよりかは、状態がちゃんと伝わるようにするためにどうしたらいいか、という観点で最適なデザインを考えるとよさそうで、その結果として言葉が入ることになっても良いのではないかと思います。

過去のUXリサーチを管理する為のカスタマーインサイトリポジトリとは (UX MILK)

過去のUXリサーチをどうやって管理して再利用するか、に関する記事です。
個人的にこのリサーチ結果の蓄積と共有、再利用についてもっと上手にできれば、コストが削減できたり、さらなる気づきへつながるように思います。
難しいのは、異なる製品・サービスに対して適用する場合で、そのときにすぐ取り出せるようなかたちで蓄積するか、あるいはそうしたかたちで情報を抽出するスキルを磨くなど、方針を決めておく必要がありそうです。

複雑な乗換体験を直感的に! 乗換案内アプリのデザイン (Yahoo! JAPAN Tech Blog)

乗換案内アプリのデザイン事例についての記事です。
もはや乗換案内は日常で欠かすことのできないアプリですが、そのUIデザインやUXデザインについてわかりやすく説明されています。
どちらかというとUIレベルの細かい工夫がメインになっていますが、かなりユーザー視点を突き詰めていて、内部での議論も相当重ねているように感じられました。 最後のほうの「デザインは壊しやすく」というのも、ひとつの設計に固執しない、という意味で大切なマインドセットだと思います。

It’s 2019 and we are still using floppy disk icons (UX Collective)

フロッピーディスクアイコンは時代遅れなのにまだ保存機能のメタファーとして使っている、という記事です。
マテリアルデザインのアイコンライブラリーを例にとり、フロッピーディスクアイコン以外のもの(南京錠のアイコンとか、ギアのアイコンとか)も含めて、代替手段を利用すべきと説明されています。
フロッピーディスクアイコンの代替アイコンですが、わかっている人にはわかるものの、一見してその示しているところがわかりにくいのが、完全に代替できていない理由だとも言えそうです。
この記事をさらに進めて、デスクトップコンピューター全体のメタファーも変えていくべき、という記事も同時期に掲載されましたので、ご興味ある方はどうぞ。 →https://uxdesign.cc/the-desktop-metaphor-must-die-676fbb34afdb

How Multimodal Design Will Impact the Future of Customer Interactions (CMS Wire)

マルチモーダルインターフェースのためのデザインについての記事です。
ここでいう「マルチモーダル」というのは、Amazon Echo Show などのように、音声UI と画面UI が組み合わさったもののことで、こうしたもの(マルチモーダルエクスペリエンスと書かれていますが)が今後増えていくだろうという話がされています。
マルチモーダルUI のための設計ポイントについてもまとめられていますが、一つ目の項目の「新規にデザインする」というのがなるほどと思いました。
「画面UI に音声を足す」といった形で従来の延長で考えてしまいがちですが、そうではなく新しい UI としてゼロからちゃんと考える、というのが、ユーザーにとって最適な体験につながるのではと思いました。

UX関連記事 (2019/5/20)

最近コーヒーを飲んでも眠くなってしまうので、カフェインに耐性がついてしまったかなと思っていたのですが、先日珍しくコーヒーを飲まなかったらもっと眠くなったので、安心(?)しました。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーエクスペリエンス(UX)は「マクドナルド化」しているという指摘 (GIGAZINE)

この記事は先週原文を見つけて紹介しようかと思っていたのですが、ちょうど翻訳が出てきたので助かりました。
マクドナルド化していると言う指摘は、UXデザインで求められるものがコストや効率重視だったりして、結果どれも似通ってしまうとのことです。
これだとその製品やサービスに対して新たな気づきも生まれにくいでしょうし、差別化を図るのも大変なのかなと思います。
一方で、使いやすさや満足感を突き詰めると、目指すべき方向が似通ってしまうのは、昨今の Webサイトでも話題として良く上がっているように、仕方ない側面もあるのかもしれません。

なぜ日本製はどれもデザインがダサいのか (プレジデントオンライン)

デザインを重視する企業が伸びる、ということについて書かれた記事です。
デザインという言葉は広義に捉えるべき、という説明ながら、話が見た目のデザインに行きがちなところが腑に落ちない感もありますが、イノベーションというのは技術革新ではなく新結合、という説明は確かにそうだと思いました。
そしてそれが、ユーザーリサーチからはイノベーティブな製品を生み出しにくいのではという疑念の答えになりえるのでは、と思います。

ECサイトAmazonと勝負する、6つの方法 (U-Site)

ECサイトAmazon と競合して生き残る道を示した記事です。
6つの方法が記載されていますが、共通するのは規模の小ささを逆手にとって手厚いユーザーサポートを含めた購買体験を実現するという点です。
中には Amazon がサイトを改善すればすぐにキャッチアップされてしまうようなものもありますが、たとえばリアル店舗との連携については、うまくやればオンリーワンになれそうです。
例えば特定の商品に特化したお店だとか、こだわりのものを集めたセレクトショップなどに対するフォローアップとして、独自の ECサイトの存在が役立つのではと思います。

習慣は力なり!「Daily UI」でUIの引き出しを増やそう! (LIG)

毎日 UI を検討してはアップロードするという、Daily UI に関する記事です。
最近やっている人が徐々に増えてきて、日本でも時折 note などで見かけますが、これを毎日続けるのは大変だと思います。
お題がかなりザックリとしているようで、ユーザーにとって良い UI になっているかどうか振り返りしづらいようにも思えますが、確かに「引き出しを増やす」という観点で役立つでしょうし、手が早くなりそうな気もしました。
私も週一くらいならできるかなと思いましたが、そう考えてしまう程度のやる気の時点でダメなのかもしれません。

Why you need to test UX with non-users (UserZoom)

ユーザーでない人に対してもユーザビリティテストを行うべき、という記事です。
理由として 3項目があげられていますが、重要なのが 2番目で、記載されているとおり既存ユーザーの慣れを排除してフラットに見る必要性はあるとは思いますが、既存ユーザーの反応自体はちゃんと留意しておくべきだと思います。
3番目の項目も大事なのですが、好きじゃないから使っていない人、というのはなかなかリクルーティングで集めにくいんですよね。。

UX Meetings: You're (probably) doing it wrong (DEV Community)

爆速で有名な DEV.to からもときどき UX関連の記事が出ることがありますが、今回は UXミーティングについての記事を見つけました。
簡単にいうと UXデザイン、というか UI に関する意思決定を行う会議ですが、その UX 自体が最悪だという内容です。
専門家でない人の意見でも、単なる主観であっても、すべての意見が等価に扱われるのは避けるべきと書かれています。
現実にこうした会議は多く、特に日本の場合、役職が上の人の意見に右往左往するケースはよく目にします。
ただ、少なくとも UXデザインに携わる者であれば、エンドユーザーの利益を念頭に置いて忘れず議論する必要があり、そのときに専門家でない人の意見でも、良い意見は良いと言えるようにしたいものです。

UX関連記事 (2019/5/13)

最近物忘れがひどくなっている気がするのですが、10連休終わって早速その本領を発揮し、休み前の仕事で仕掛中の内容をことごとく忘れていました。。
さて、先週お休みしたので、二週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

なぜ人は空気を吸うようにウソをつくのか (プレジデントオンライン)

UXリサーチ、特にユーザーインタビューに関する記事です。
「空気を吸うようにウソをつく」のは少し釣りも入ったタイトルですが、インタビューに回答した内容と実際がずれていることに注意する必要があると述べられています。
理想と現実両方を大事にする点や、極端なユーザー、すなわちエクストリームユーザーやアンチなユーザーにインタビューする点などは、非常に参考になると思います。 ウソをつくという観点では、自分の言動をロジカルに説明するのにウソが入る、というのも有名な話で、いかに「正しい」本音を探るかが肝だと思います。

「ゲームのUXを倫理的にデザインする」とはどういうことなのか? (GIGAZINE)

倫理的デザイン (Ethical design) は最近取り上げられることの多いトピックですが、この記事はゲームの場合について説明されています。
記事にある通り、適度に休憩が取れる・一区切りつけられる仕組みを用意しつつ、それでもまた時間が経てば戻ってきたいと思える習慣化が実現できると良さそうです。
これはなかなか難しいと思いますが、その最適解が見えてくれば、ゲーム以外のアプリなどにも応用できると思います。 ちなみに私もゲームはやり始めると止まらなくなってしまうたちなので、あえて据え置きゲーム機には手を出さないようにしています。。

名前がユーザー体験に与える影響力--どのように言葉をデザインすべきか (ZDNet Japan)

UI 上の文言などを考える際に注意すべき点に関する記事です。
わかりやすい言葉にすべき、ということで、UI 上のボタン名などは、やはりユーザーのメンタルモデルに即して誤解が発生せず、想像しやすいものにしていく必要がありそうです。
それより難しいのが新しい言葉や造語などで、こうした文言はキーフィーチャー以外ではあまり導入しないほうがよいのでは、と思います。

ミレニアル世代以下の「UX世代」に訴えかける店舗のデスティネーション化とは (ORANGE-POS)

リアル店舗の UX に関する記事です。
「UX世代」なる言葉は初めて聞いたのですが、今後一般的になっていくのでしょうか?
どの世代でも UX は大切なので、言葉だけ独り歩きしないでほしいところです。
オンラインでカバーできる範囲が広がりつつある中、記事にある通り、訪問そのものが目的になるようなリアル店舗が生き残っていくのかもしれません。
あと、個人的に感じているオンラインの欠点は、商品の比較が数値ベースに寄りがちなところで、このあたりもリアル店舗が有利な点なのかなと思います。

Javascript Popups - How to use them for good, not evil! (Boagworld)

Webサイトのポップアップメッセージ(インタースティシャル広告と言われることもありますが)の使い方に関する記事です。
最近は GDPR のためのクッキー利用確認で、この手のポップアップがさらに増えてきている気がします。
記事では基本的にこれらの使い方は良くないものだとして、より良い使い方や、代替手段について説明されています。
おもしろいのが、この記事を開くと、ポップアップが表示されること。(ブラウザーによるようです。)
代替手段についても、記事上部("Need some help?"の欄)で用いられているようですが、意図的なものでしょうか。

How to Manage a Design Diva (and Not Be One) (Toptal)

デザインディーバ、という、独りよがりな UXデザイン(と呼べないかもしれませんが)を進めようとしている人の対策についての記事です。
「いるいる、そういう人」と思うこともありますが、自分自身がいつの間にかそうなっている場合もありそうです。
記事ではそういう人を懐柔する方法や、そういう人にならないための心得がまとめられています。
前者は理想論も多く語られている中で、「そのようにふるまう原因を考える」というポイントが使えそうです。
つまり、そういう「状態」になってしまう外的要因を取り除いていくのが、本人を無理に説得するより効果があるのではと思います。

UX関連記事 (2019/4/29)

10連休が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか?私は今シンガポールにいます。地下鉄は作っていません。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

アートから学ぶ、ユーザーを没入させる要素とは (UX MILK)

ユーザーの没入感を増大させるアートについて、その要素を分解して解説した記事です。
それぞれの要素は比較的無難なことが書いてありますが、「没入型の体験例」については、自分でも体験して見たくなるようなものが並んでいます。
これらについて、最初はアートというよりエンターテイメントなのでは、と思ったのですが、考えてみれば娯楽が多様化していなかった時代にはアートもメジャーなエンターテイメントだったわけで、没入感の醸成にはそうしたエンターテイメント性が大切なのかもしれないと思いました。

レコメンデーション機能に潜む「負の側面」は解消できるのか? (WIRED.jp)

レコメンデーションは便利ではあるものの、現状は「ためになる」レコメンデーションになっていないということと、それに対する取り組みに関する記事です。
ユーザーの時間を無駄に使わせている、という内容は、はっとさせられるものがあります。
レコメンデーションに限らず、私たちはUXを良くしようと常々考えているわけですが、実は表面的な体験を繕っているだけで、表面的に満足してもらっているだけかもしれません。
本当にユーザーのためになっているのか、立ち止まってよく考えてみる必要がありそうです。

思考に「爆発力」が足りないと感じたら、「とりあえず紙のノート」が最強なワケ (ダイヤモンド・オンライン)

良いアイデアを生み出すために、紙のノートが適しているという記事です。
まっさらな状態で取り掛かれるので、思考の縛りがなくなるとのことです。

元々誰でも手軽にかつ安価に取り掛かれるという特色があるので、さらに良い点が増えた感じですが、まっさらな状態から何を書いていいのかわからない人もいそうです。
記事では「妄想」と表現されていますが、自分の想いをおぼろげながら持っている人が思考を熟成・飛躍させるのに適しているのかなと思いました。

言語化しにくい「なんとなく良い」の理由は何なのか? 自分の顧客体験をヒントに考えてみた (Web担当者Forum)

なんとなく良いサービスについて、どこが良いのかを考えてみる記事です。
確かに誰しも「なんとなく良いな」と思うサービスやら製品やらがあるものの、その理由を立ち止まって考えることを普段から行っていくと、おぼろげながら「なんとなく良い」理由が出てくるかもと思いました。
そういえば以前似たような感じで「ワクワクする」ことの理由は何だろうと数人でかなりちゃんと考えたことがあって、十数個の要素が出てきたことを思い出しました。

Top 10 funny Lorem Ipsum Generators to Make Your Design Mockups more Beautiful (Prototypr)

ダミーテキスト生成サイトについてまとめた記事です。
トップ10ということで、ポピュラーと思われるサイトから、どういう意味があるのかわからないようなものまで紹介されています。
当然ながら日本語のものが紹介されていませんが、こうしたサイトは意外に重宝します。
以前は人名を適当に生成してくれるのがあって、それが実運用をイメージしやすいUIにするのにかなり役立った記憶があります。

UX Design for Different User Generations (UX Planet)

様々な世代に対するUXデザインに関する記事です。
それぞれの世代でどういった点に気をつければよいかが書かれていて、十把一絡げにならない程度の粒度なので参考になります。
35歳から55歳までがオールドアダルトとのことで、そんなに幅広くまとめられるのはちょっとどうかなという気もします。