UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/12/11)

スマートスピーカーがかなり盛り上がってきているので、遅れまいと購入を検討しているのですが、Amazon EchoにしようかGoogle Homeにしようか迷って決められず、このままずるずる行きそうな気配がしていているところです。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

似ているようで本当は違う、UXとCX (UX MILK)

uxmilk.jp

UXとCX、つまりユーザー体験と顧客体験との違いに関する記事です。
UXが単一チャネルの体験設計なのに対して、CXは提供側の体制も含めた全体の体験設計という定義のようですが、UXの文脈でもそういった観点での設計はよく語られているので、あまりこうした違いにこだわる必要はないように思います。
マーケターをグロースハッカーと呼ぶようになったり、テクニカルライターをUXライターと呼んだりとか、新しい用語がどんどん出てきますが、その背景にどういった意図があるか考えていくと見えてくるものがありそうです。

スマートホームは“スマート”じゃない (WEDGE)

wedge.ismedia.jp

今後のスマートホームについて、経済産業省の資料を読み解きながら考察している記事です。
ポイントを押さえた解説でわかりやすいですが、肝心の解説対象の資料からはユーザー視点、体験価値といったものがあまり見えてこないようです。
電気のON/OFFくらいなら自動でやってもらわなくてもまったく問題はなさそうですし、何かもっと生活が豊かになるとか、賢く暮らせるとかといった価値がないと、誰も積極的に導入しようと思わないのでは、と思います。

Wantedly Peopleのデザイン思想(1) 名刺撮影ガイドの「円」に込められた課題解決 (Wantedly Engineer Blog)

www.wantedly.com

このアプリは名刺の自動読み取りソフトですが、名刺を認識できたら、その部分が円で囲まれる仕様になっています。
私も使っていてだいぶ考えられているなと思っていたのですが、そのあたりについて詳しく解説してくれています。
それによると、私が思っていた以上に様々検討されていて、参考になりました。
全体のUIからすると小さなUIですが、体験としてはかなり重要なポイントで、やはりこういった肝となる部分は疎かにしてはいけないなと思いました。

バッドデザイン賞を勝手にノミネートしてみた-2017年度版- (酔いどれデザイン日誌)

ddd.entaku-guild.com

使い勝手の悪いデザインなどを表彰(?)する記事です。
どれも普通なら気付くだろと言いたくなるようなものばかりですが、実際の利用環境がわかっていなかったり、内部のコミュニケーション不足が原因でこういった状態になるのかもしれません。
こういったバッドデザインはよくwebでも特集されていますが、意外とグッドデザインは見かけません。
ユーザビリティ上の問題がないから素通りしがちなのかもしれませんが、そういったところも意識して目を向けていく必要性を感じます。

iOS vs Android: Which Has The Better UX? (Envato)

envato.com

iOSandroidでどちらが良いUXを実現しているか、という比較記事です。
バックキーの取り扱いなど、若干違和感を覚える箇所もありますが、総じて納得できる内容だと思います。
総合的な勝者はAndroidとなっていますが、どちらかというとそのデザイン言語であるMaterial Designの勝利と言えるかと思います。
その意味で、iOSもここらへんでデザイン言語のさらなるブラッシュアップが必要となっているのかもしれません。

Net Neutrality and Design (Prototypr)

blog.prototypr.io

米国で「ネット中立性」が12月に廃止される可能性が濃厚になってきたことに関連する記事です。
この記事では、サービスの排他性が増すためにユーザーが離脱することはなくなる、すなわちUXデザイナーは必要なくなる、と論じられており、極論と言ってしまえば極論です。
現状日本にはあまり関係ないかもしれませんが、そのうち米国発サービスで利用しにくくなるものが出てくるかもしれませんし、日本でも似たような方向性になる可能性もあるでしょう。
『閉じこもるインターネット』の世界が現実になりそうだということで、そんな中でUXデザイナーとして何ができるか、あるいはそれを防ぐためにできることはあるか、考える機会にしたいと思います。

UX関連記事 (2017/12/4)

だいぶ寒くなってきて、ストーブが欠かせなくなってきました。この先これ以上寒くなる日が続くのかと思うと暗澹たる気持ちになるのと、今までよく冬を乗り切ってきたなと我ながら感心してしまいます。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

ユーザー中心にデザインするための方法を学び・実践する「HCD/UXサークル」 (LIFULL Creators Blog)

www.lifull.blog

不動産サイト「HOMES」で有名なLIFULL社の社内勉強会についてです。
私の所属する組織も比較的勉強会は活発なので、こういった取り組みには興味があるのですが、ここではスキルごとに分けて進めているところが良いと思いました。
また、こういった活動は社内的な理解がないと難しいところがあるので、認められるような働きかけがとても大事だなと思います。
続編もありそうなので期待したいと思います。

AIスピーカーの成否、文化的差異も影響大 (日経テクノロジーオンライン)

techon.nikkeibp.co.jp

AIスピーカー、スマートスピーカーが一気に浸透してきましたね。
今はまだアーリーアダプターが購入の中心だと思いますが、この記事は日本での今後の見通しについて、主に文化的側面から解説されています。ハイコンテクストな日本語の表現など、ハードルが高そうなのはその通りだと思います。 記事でも触れられているとおり、音声入力はNUI(ナチュラルUI)と呼ばれますが、現状はまだまだ「ナチュラル」ではないので、もっと自然な会話ができるようになってからが、本当の勝負だと思います。

モバイルデザインにおける独特のポイント:メニューボタンはどこに置くべきか (SeleQt)

https://www.seleqt.net/design/why-mobile-menus-belong-at-the-bottom-of-the-screen/www.seleqt.net

ハンバーガーメニューの置き場所を上ではなく下にすべき、という記事です。
親指が届きやすいところということで合理的な説明ではありますが、一方で、視線の動きでは左上が初めに目につきやすかったり、マテリアルデザインのガイドラインが上に置くよう規定していたりしているので、一長一短だと思います。
この記事では今までの慣習に囚われないように、と書かれていますが、どちらにするにしても、ハンバーガーメニューを使うことで具体的なメニュー項目を隠してしまうのはやめたほうが良いように思います。

弊社における不適切な通知に関する御詫び (mikan)

mikan.link

アプリの通知で開封率を上げるための釣り通知をしてしまったことに対する謝罪記事です。
ネット上では、「グロースハック偏重の行き着く先」とか「ユーザー軽視で本末転倒」といったような批判的な見方が多かったのですが、個人的には大々的に画面キャプチャを貼ってあるあたり、話題作りのためのマッチポンプにも見えてきます。
もしそんな意図があるとしたら、このお詫び記事さえもグロースハックの一環だということが言えそうです。

Is it a genuine shock to argue we are all designers?(Boagworld)

boagworld.com

すべての人がデザイナーとしてデザインの意思決定をしていくべきだという意見に対する賛否に関する記事です。
筆者はこの意見に賛成の立場で論じています。餅は餅屋、という考えもあると思いますが、ビジネスにデザイン的な視点を、ということになると、やはり多くの人がデザインにかかわっていったほうが良いと思います。
UXデザインとしてとらえた場合でも同様に、UXデザインについてはUXデザイナーがやるべき、というよりは、開発メンバー全員がかかわっていくのが理想的な形なのだろうと思います。

How to Improve Scrolling Experience in UX Design? (THINK 360 Studio)

think360studio.com

画面のスクロールに関する記事です。
タブなどでの切り替えよりもスクロールのほうが良い、としているのは、意思決定が容易といった理由などで説明されていますが、最近のトレンドでタイムラインUIにユーザーが慣れている、ということもありそうです。
バックボタンで元のスクロール位置に戻るようにする、など注意すべき点についても触れられていますが、何より、様々なスクロールパターンを見ることができるのが参考になります。

UX関連記事 (2017/11/27)

この週末はお休みを取って熊本に旅行してきました。まだところどころでブルーシートで覆われていたりと、震災の爪痕は残るものの、くまモン一色で元気な一面も見ることができました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

短期間でUI改善の糸口を発見する!ヒューリスティック評価の手法とポイント (Goodpatch Blog)

goodpatch.com

ヒューリスティック評価や認知的ウォークスルーについて記載した記事で、比較的珍しいと思います。
やや後者の説明が物足りない気もしますが、前者については詳細な説明や知見が含まれていて、参考になります。
評価結果のまとめ方のところで「重要度」と「改善難易度」で評価を行っていますが、「ユーザー遭遇頻度」も併せて判断すると良さそうです。

UXデザインの現場でよく使われるフレームワーク・手法21選 (Workship MAGAZINE)

goworkship.com

UXデザインの手法についてまとめた記事です。
たくさんの手法が紹介されていて、4番目の「カルチャー・プローブ」などあまり聞き慣れないものも見ることができます。
どういうときにどれを使うかなど、具体的な利用についてはそれぞれの手法について詳細を調べていく必要がありそうです。

「サービスデザイン」の最前線を、マドリッドのグローバルカンファレンスで体感してきた (AdverTimes)

www.advertimes.com

先日マドリッドで行われたサービスデザイングローバルカンファレンスの報告記事です。
私は昨年参加したのですが、今年の雰囲気が伝わってきました。
アメリカ系がビジネスに結び付けられているケースが多い印象というのは、昨年はあまり感じられなかったので興味深かったです。
パブリックセクターでのサービスデザインについては、やはり日本ではそれほど話を聞かないということですが、個人的には日本でも実践されている例はそれなりにあり、それを積極的に発信していないだけなのでは、と思っています。

五感の相互作用を活かすクロスモーダルデザイン (marketing cloud laboratory)

uhuru.co.jp クロスモーダルデザインというと、なんだか難しい概念に聞こえますが、視覚や聴覚など、複数の感覚で表現するというものだそうです。
その世界での経験が豊富なほうがVRでも現実として意識しやすいとのことですが、以前私もかなりリアルなドライブシミュレーターに乗ったときに、無免許運転よりダメな運転になってしまったことがあります。
これはシートがまったく動かなかったために、体に慣性を感じず、感覚がずれたことが原因だったように思っていたので、なんだか納得感がありました。
単にリアルな運転も下手なだけだとも言えますが。。

Skeuomorphic Design — A controversial UX approach that is making a comeback (Muzli)

medium.muz.li

スキューモーフィックデザインについての記事です。
これは立体的な、現実社会にある物体を再現したデザインのことで、少し前まで流行っていましたが、最近はそれとは対極にあるフラットデザインが主流です。ただ、ここにきて IoTやVRのおかげで復活してきているとのことです。
確かにこれらは現実社会の拡張がキーになるので、その傾向はあるのだろうと思います。昔取った杵柄というわけではありませんが、そうした設計も考慮する必要がありそうです。
一方で、記事中にある「ユーザーの進化」(これはこれで面白い表現です)も考えると、これらの分野でもそのうちスキューモーフィックデザイン→フラットデザインの流れが起こるのかもしれません。

Hamburger Emoji (🍔) War: Why Is Apple Right (Prototypr)

blog.prototypr.io

ハンバーガーの絵文字についての記事です。
味覚ではなく、視覚で考えたときの正当性がわかり、興味深いです。
確かに小さく表示したときにはつぶれてしまって見づらくなるケースは多く、アイコンやタイポグラフィをデザインするときには気をつけるべき点です。
それにしても、これほどEmojiが海外でも通用する日本語になるとは思いませんでした。

UX関連記事 (2017/11/20)

先日封切された映画のゴジラを観てきました。上映が始まってから初めてこの映画が特撮ではなくアニメだということを知ったのは、おそらく私くらいでしょう。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

クルマから「ハンドル」がなくなる日──自律走行車のインテリアデザインのゆくえ (WIRED.jp)

wired.jp

自動車業界ではEVと自動運転でかなりの変革が起きていますね。
先日私が参加したET/IoT総合技術展でも、AIによる自動運転のカンファレンスはかなりの聴講者を集めていました。
この記事はアウディのUIデザイナーへのインタビューですが、早くも自動運転のその先を目指す取り組みについて思考を広げています。
クルマからハンドルがなくなるということですが、VRの進化などでひょっとしたら人類から移動がなくなる可能性もあり、それをどうとらえるかも自動車の未来を語るうえで欠かせない課題だと思います。

GoogleのHEARTフレームワークを使って、UXを効果的に分析!【その使い方とは】 (SeleQt)

https://www.seleqt.net/design/how-to-effectively-measure-ux-with-google-heart-framework/www.seleqt.net

先週の記事紹介で取り上げようと思いつつ、ほかの記事を優先してしまいましたが、早速翻訳記事が出たのでこちらを紹介します。
UXを定量的に評価するためのフレームワークで、HEARTというのは各要素の頭文字を表していますが、よくできていると思います。
それぞれ要素でKPIを設定すれば、目指すべき目標が明らかになりそうです。
一部訳文に怪しいところがあり、例えば「信号」と訳されているのは「サイン」程度が理解しやすいかもしれません。

倫理なきVR・ARデザインはディストピアを招く (VR Inside)

vrinside.jp

VRやARにも倫理的な規範が必要だという記事です。
確かに文中で紹介されているムービーを見ると、すぐにでもARグラスを外したくなってしまうだろうと思います。
バーチャルな痴漢行為が痴漢行為と呼べるのかわかりませんが、少なくとも不愉快にはなりそうです。
そう考えると、今は目新しさとか、体験の可能性についてフォーカスされがちですが、そういった部分のマナーをどうやって守ってもらうか、あるいは法的な整備をどう考えるのか、議論を進めていく必要がありそうです。

見落とし厳禁!ウェブユーザビリティ基礎問題集 vol.1 (パンタグラフ)

pantograph.co.jp

ユーザビリティのクイズです。それほど難問はないので、気軽にトライしてみるのはいかがでしょうか。
vol.2vol.3もあるのでお忘れなく。
なお、問い7については、[次へ] がアクティブになったままエラー表示のほうがよいかもしれません。
ユーザーが [次へ] を押せない理由に気づかず、先に進めなくなってしまう可能性もあるので、エラーでどこの入力が不十分か案内するのが良いと思います。

The 2 hour Design Sprint (Prototypr.io)

blog.prototypr.io

通常5日間かかるデザインスプリントを2時間で実行するという記事です。
少しデザインスプリントに関する知識が必要となりますが、ときどき調べながら読み進めるとよいでしょう。
この場合だと、プロセスをかなり端折ってスピーディーに実行することになりますが、前任忙しいメンバーを集める場合や、別に主務を抱えている集団で実施する場合には、「それくらいなら」と参加しやすくなるという点で、大きな効果を発揮しそうです。
当然ユーザーリサーチやステークホルダーインタビューの時間はほとんどないので、そういったものがすでにある、あるいは実施者がよくわかっている(というのが実は一番危険だったりするのですが)場合に使うのが良いように思います。

F-Shaped Pattern of Reading on the Web: Misunderstood, But Still Relevant (Even on Mobile) (Nielsen Norman Group)

www.nngroup.com

Webサイトの文章を読むときの視線の動きは、左から右、それから少し下に行って左から右、というようにF字を描くように読むのをF字パターンと呼びますが、このF字パターンに関する記事です。
やや古い検証結果ですが、このパターンはいまだに有効で、モバイルにおいてもこの傾向が見られたり、コンテンツがスキップされるためビジネスにとって悪い影響があったりするということが書かれています。
F字パターンのネガティブ要素についての解消方法は、記事の下のほうに書かれていますので、参考にするとよいと思います。
その解消方法にもつながりますが、いかにコンテンツをスキップさせないか、を考えるより、そうした行動を念頭に置いて、レイアウト設計やコンテンツ作成を行うのがよいのでは、と思いました。

スターバックスアプリのアップデートで気付いたUX

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私は普段からスターバックスアプリを使っているのですが、少し前にStarという所謂ポイント制度を導入し、アプリがリニューアルされましたね。
このアプリについてもUX上の良い点、良くない点は職業柄いろいろと気になってしまい、まとめて社内の勉強会で共有したりしていました。
今回アップデートされたことにより、文字が大きくて見やすくなったり、機能が整理されて良い印象だったのですが、先日アプリを使って支払いをしたときに、気になることがありました。

支払い時にスマホを見せてスキャンしてもらうのですが、店員さんの手の角度が何か変。横向きにしてる。 そう、アップデートでバーコードの向きが変わったのでした。
アップデート前後のスクリーンショットを比べてみましょう。 左がアップデート前、右がアップデート後です。

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どちらも画面の向きはポートレート、つまり縦向きですが、以前はバーコード表示もそれと同じ方向でした。
ところが、アップデート後は90度回転していて、テキストの向きと合っていません。
バーコード表示が大きくなったから、スキャンしやすいかもしれません。ただ、顧客はスマホを差し出すとき、相手からも見やすいよう、テキストの向きで判断し、縦向きのまま差し出すはずです。
でも、店員はテキストではなくバーコードを読み取る必要があるため、手を90度回転させて読み取らざるをえなくなります。
なんだかやりづらそう。。

向きが変わっただけなので、それほど大きな問題ではないのかもしれませんが、従業員体験、エンプロイーエクスペリエンスをやや低下させるものなのではないでしょうか。
そして、良かれと思って差し出したのに、店員がやりづらそうにしているのを見て少し申し訳なく思ったとしたら、それはUXにも影響を与えていると言えそうです。
考えすぎ?

いずれにしても、ここから私が学んだのは、UXというのは自分自身がアプリやサービスを通して感じる気持ちだけでなく、そこに組み込まれる他者を見て感じる気持ちもあるのだなということ。
サービスデザインの文脈では、従業員体験はビジネス視点で語られることが多いですが、ユーザー視点でも考えてみると気づきが生まれるかも、と思いました。

UX関連記事 (2017/11/13)

最近ドラゴンボールを読んでいます。遥か昔に読んで以来ですが、やはり面白いです。神龍に願いを伝えるとしたら何にしようかな。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

「お金を払った感」はどのようにデザインすればよいのか (Goodpatch Blog)

goodpatch.com

フィードバック全般、特に電子決済時のフィードバックに関する記事です。
アプリやWebサイトに限らず、ユーザーが何かしたときにそれが受理されたか、その結果どうだったかのフィードバックは重要ですが、金銭の動きとなるとフィードバックはさらにシビアにならざるを得ません。
記事にある通り、電子決済であれば、安心感のためにもわかりやすいフィードバックが求められると思います。
その意味では、Edyの決済完了時の「シャリーン」という音は、支払い完了がわかりやすく、ちゃんと物理的なお金も想起しうる、よくできたサウンドデザインなのだと思います。

【OKボタンはダイアログボックスの右側?左側?】適切なボタンの配置について考える (SeleQt)

http://www.seleqt.net/design/why-ok-buttons-in-dialog-boxes-work-best-on-the-right/www.seleqt.net

OKボタンの位置に関する記事です。
視線の移動を少なくする点、「次へ」といった方向性を意識する点は参考になります。
プラットフォームに従うだけでは不十分とのことで、確かに実利用シーンは想定しつつ設計する必要があると思いますが、プラットフォームのルールに従うのも、ユーザーの認知負荷やスリップ(間違えて選択してしまう)を減らすために大事なことだと思います。
ちなみに現状のOKボタンの位置は、Windowsは左側、AndroidiOSのモバイルは右側、Webはユーザーの利用動向により左側主流から右側主流に移ってきている、という感じでしょうか。

時代遅れのデザインでもAmazonから学びたい、UX設計4つの手法 (WPJ)

www.webprofessional.jp

Amazonの優れたUXデザインについての記事です。
3番目の「ユーザーアクションの障害をなくす」というのが一番重要で、ここに書かれている以外にも、次ページ表示時、一瞬で表示される設計になっているなど、ユーザーの導線にかなり気が配られていると思います。
で、Amazonのデザインが時代遅れかというと、個人的にはそうは思わないのですが、それは私がUX至上主義に毒されているのか、単にセンスがないだけなのか、いまいちわかりかねます。

人を思いやり、リアルタイムに形を変える横断歩道「Starling Crossing」 (IDEAS FOR GOOD)

ideasforgood.jp

未来の横断歩道の実証実験に関する記事です。
交通量に配慮しつつ、人の認知をサポートして事故を抑えるということで、とても優れたUXデザインだと思いました。
日本の場合、横断歩道ではあまり車が止まってくれないので、さほど効果的ではないのかなとも思ってしまいますが、いずれにしても交通事故は身近な危険であり、社会問題でもあります。
車にできること、歩行者にできること、道路などのインフラでできること、それぞれがそれぞれの立場で真剣に考えていく必要がありそうです。

The relationship between design deliverables and presentation skills (uxdesign.cc)

uxdesign.cc

UXデザインの成果物とプレゼンテーションスキルの関係についての記事です。
結論から言うと、この両者は密接に関連しているそうです。すなわち、UXデザインの成果物は重くなる傾向があるため、それ自体の説明と、細部にとらわれないストーリーテリングとのバランスが大事、とのことです。
ただ、UXデザインの成果物を伝えるのが難しいのであれば、それ自体のUXがイケてないような気もします。
私も注意せねばと思いますが、成果物作成の際は常に「どう伝えるか?」を考えながら取り掛かるのが良さそうです。

The iPhone X Is A User Experience Nightmare (Co.Design)

www.fastcodesign.com

タイトルからしてひどい言われようですが、確かにその要素はあるのかもしれません。
実は私もiPhone Xを買いたいと思っていたクチなのですが、業務の一環で記事中の引用画像に似た資料を作成したところ、ジェスチャーが多すぎて資料が完成する頃には買う気がかなり失われてしまいました。
記事の最後にシンプリシティの話が出てきますが、ボタンがなくなることで複雑さが増すのであれば、それはシンプリシティと呼べないのではと思います。
ただ、重要な点としては、スマートスピーカーが急速に普及する中、音声やジェスチャーといったNUI(ナチュラユーザーインターフェース)が今後も増えることが予想されます。
きっかけが示しにくく、覚えるという手間も発生することになるNUIに対して、ユーザーの負荷をどう軽減していくか、iPhone Xを機に考えていきたいです。

UX関連記事 (2017/11/6)

週初めだというのに会社の社員証を味噌汁に浸してしまい、ちょっとブルーなスタートを切ることになりました。とりあえず綺麗にはなったので、気持ちを切り替えていきたいものです。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

自分の目で見て感じるインプット、始めませんか? (CrowdWorks Designer Blog)

designer.crowdworks.co.jp

展覧会など、実際に自分で足を運んで体感することで、仕事に活かせるインスピレーションを得るという記事です。
この週末はちょうどグッドデザイン賞の展示をやっていましたが、そういった場でいろいろなものに触れることの重要性が書かれています。
記事でもいくつかのスポットが紹介されていますが、デザイナーでなくとも、モバイルEXPOなどのイベントや、博物館や美術館といったインプットに適したものは多く存在するので、そういった場を探してみるのも面白そうです。

ケチャップボトルの事例で考えるユーザー体験の評価方法 (UX MILK)

uxmilk.jp

有名なケチャップボトルの話についてです。
ここで言及されている通り、ケチャップが蓋にこびりついてしまう課題は早く解決してほしいところです。
最後のほうでユーザー体験の評価という話が出てきますが、どちらかというとこれらで評価できるのはユーザビリティのような気がします。
UXの評価ということであれば、主観的満足度なども評価対象に含めるとよいように思います。

EVは期待はずれ。東京モーターショーで中島聡が感じた本音 (まぐまぐニュース!)

www.mag2.com

東京モーターショーに関する記事です。
新旧モデルが混在して伝えたいことがぼやけているのではという指摘など、ユーザー目線からのインプレッションとして、とても優れた内容だと感じました。
EV化の流れは止まらないと思いますが、SKYACTIV-Xのように、既存のエンジンでもできることはまだまだありそうですし、車そのものの進化だけでなく、人が移動するという行為自体の進化も、もっと様々な可能性を見てみたい気がします。

ストーリーボードを使ったUXデザインのためのアイデア発想法とは? (えそらLLC UX ブログ)

esaura.jp ストーリーボードの意義や作成方法についての記事です。
かなりのボリュームがあり、参考になります。
ストーリーボードはやはりUIにフォーカスし過ぎず、体験そのものの価値だったり、前後の出来事も可視化できるという点で優れていると思います。
ここに書かれているポイントを踏まえて、とりあえずやってみる、という姿勢がまずは良いかもしれません。

Debunking Common UX Myths With The UX Mythbusters (Creative Cloud blog by Adobe)

blogs.adobe.com

巷で聞く「UXの神話」を暴くという記事です。
「UXの神話」は有名なリストで、要はこれらはすべて間違いだということになります。
記事では一番の問題は#34であり、それにより大切な機能が隠されて複雑になっていると述べていますが、確かにそれは大きいように思います。
改めてリンク先の#1~34を眺めてみると思うところがありますが、特に最下段で#0として書かれていること、これも肝に銘じておく必要があると思いました。

31 common UX design problems for monsters (Be Good To Your Users)

whatusersdo.com

ハロウィンということで、いくつかの怪物を例にとり、UXデザインの問題点をまとめています。
ややジョーク記事ということもあり、得るべきこともそれほど多くないのですが、様々な属性のユーザーを考慮する、という意味では有効かもしれません。
最後に「その他の怪物」の一覧が出てきます。日本ではおなじみの貞子が出てきますが、それ以外はちょっとわかりませんでした。。。